■2025年度 森薪塾 開講 8月3日(日)■
今年初めての森薪塾を開催しました。内容は概ね予定を組んでいますが、その時々、参加者の構成などにより柔軟に変わります。今回は初心者3名、ベテラン1名の参加だったため、チェーンソーの基本的な使い方から教わりました。
チェーンソーはメーカーや型式が違うと随分違って感じます。燃料の入れ口、チョークの形状、刃渡といった構造的な違いから、稼働したときのクセのような違いまで(?)。電動は起動に難がなく気軽ですが、丸太を切ってみるとパワーが小さく感じたり…。これからチェーンソー買うという参加者のおひとりから、「色々試せてよかった」とのお言葉いただきました。
最初は丸太を上から、下から、薄く、速く切る中で、力加減を体感しました。それから、丸太に刃を垂直に切り込む「突っ込み切り」まで一通り習って午前中が終了。
午後はベテラン参加者の方に選木してもらい、実際の伐倒です。もりねっとが大事にしている「残す木を決める」という方針で、3本が混み合っているドロノキのうち1本を選びました。
次は、とても大事な「倒す方向」。みんなであーだこーだ意見を出し合い、周りの木を含めた枝ぶりをじっくり見極めます。木を「綿あめ」と捉えて、モフモフの部分も考慮するのがミソだそうです。
倒す方向が決まったら、まず受け口をつくります。もりねっとでは北欧式の伐倒方法を取り入れており、修正がある程度効く点や、伐倒のタイミングをコントロールできる点で、日本式よりも初心者にも優しいです。これ、見るの初めてだったのですが、受け口の角度が日本式とは三角定規の当て方が逆になります。刃を浅く入れるのが難しかったです。
受け口を作ったら突っ込み切りで“つる”(=蝶つがいの役割)を作り、最後に追い切りorくさびを打ち込み木を倒します。文字で書くとそれだけなのですが、常に倒す方向と切り込み部を見比べ、ミリ単位での修正を繰り返す…(下手だと)。なかなか気力がいる作業です。ベテランの方は講師の助言を得ながら、見事寸分違わず狙った方向へ倒して、みんな思わず!の拍手でした。
連日の暑さの中で大変でしたが、講師も参加者もめいめい楽しめたのではないでしょうか。
次回も引き続き参加者を募集しています! 問い合わせはmorinet.ask@gmail.comまで。