2020年2月28日金曜日

突哨山間伐体験2019「森を元気にするお手伝い」


10月27日(日)、突哨山で秋の間伐体験を実施しました。突哨山の中にある長い間手入れがされていないトドマツの人工林で森を元気にするお手伝いをしていただきました。


手入れを行うトドマツ人工林まで、森の話や木の話を聞きながら歩きます。突哨山は過去に多くの地権者がいて、様々な使われ方をしてきた背景があり、場所によって様子が異なります。この日は広葉樹林エリアの紅葉がとてもきれいでした。


今回手入れを行う人工林エリアでは、この人工林の特徴や間伐の効果などの説明をし、参加者それぞれに間伐の考え方に基づいて、伐る木を選んでもらいました。
 伐る木が決まったら、のこぎりで伐って行きます。倒す方向を考えながら慎重にノコギリを入れます。15センチほどのトドマツですが、ノコギリで切るのは大変です。疲れたら交代しながら切り進めます。何度か交代しながらしばらく切り進めると、木はバランスを崩しドーンと大きな音を立てて倒れました。
木が倒れると、今までその木があった場所に空間ができて太陽の光が地面に差し込みます。残された木は成長できるスペースを確保し、地面に散らばっている様々な植物の種は芽吹き始めるのです。そして、まだ見ぬ将来の森の姿を想像しながら人工林を後にしました。

下山後はカタクリ広場で焚き火をしました。この日の最低気温は1.8℃。深まる秋の寒さに焚き火の暖かさがありがたく感じます。


みんなでマシュマロや焼き芋を焼いて食べました。やっぱり美味しいものを食べると元気になりますね。それは大人も子供も一緒です。



今回参加いただいた皆様ありがとうございました。突哨山ではこれからも森の手入れや遊歩道の整備など、市民の皆さんにお手伝いをしていただきながら、山を守り、みんなが憩える楽しい場所にしていきたいと思っていますのでご協力よろしくお願いいたします。

(中村)

2020年1月30日木曜日

突哨山現地検討会を実施


  10月24日()に突哨山運営協議会の方々と現地検討会を行いました。
この日はとても天気が良く、紅葉がとてもきれいで楽しいハイキングにもなりました。

 最初に向かったのは、10月5日にヒグマの足跡が見つかった刑務所官舎駐車場横の雑木林です。足跡はこの雑木林から駐車場を横断する形でついていました。足跡が発見されてからすぐに雑木林にトレイルカメラを設置しましたが、その後、カメラにはヒグマの姿はなく、目撃情報もありませんでした。



 次にカタクリ広場から登り、扇の沢分岐から北方向に向かいました。扇の沢分岐と北分岐のちょうど中間あたりに位置する「D」地点に切り株を利用したベンチが設置してあります。この切り株に動物の食痕らしきものを発見しました。ヒグマの可能性もありましたが、痕跡の大きさなどからキツネやタヌキの可能性が高いと判断しました。


 また、近くにフンのかたまりを発見しましたが、こちらはタヌキのもののようでした。



 
 その後、扇の沢分岐へ戻り、頂上周りのルートを確認しました。これまで頂上へのルートは1本の道しかなかったのですが、今年からもう一本、頂上をまわってカタクリルートへ抜けられる道を新設しました。新設したルートは笹を刈っただけの簡単な道だったので分かりにくいという意見があり、枝を置いて道が分かるようにしました。



頂上からは南分岐を通り、突哨山口から下山しました。
最後に協議会の方から、遊歩道脇に設置してあるベンチをもう少し高さのあるものして欲しいという要望がありました。
 現在、遊歩道脇に数カ所設置してあるベンチは丸太を縦に割ったもので、地面から10センチ程浮かせて置いてあります。座面が地面から20センチ足らずと低いので、座ったり立ったりするのに少し辛い体勢になります。今後、徐々に高さのあるベンチに交換していきたいと思います。


  
 突哨山がゴルフ場の開発から守られ公有地となってから、その保全と利用について話し合い、総合的な提言を行うことを目的に突哨山運営協議会が発足されました。協議会は市民、行政、指定管理者で構成され、突哨山を守りながら利用するための基本方針を話し合い、具体策を提言しています。
 私たち、もりねっと北海道は突哨山の指定管理者として協議会の方針の下、遊歩道の整備や環境調査、観察会や体験会の開催、情報発信などをしています。
 今回のような現地検討会は突哨山の現状を確認しながら今後の課題を検討していくため毎年実施されています。

(中村)

2019年12月12日木曜日

第3回森薪塾 森の見学会


10月23日水曜日、今年の第3回森薪塾「森の見学会」は富良野にある東京大学北海道演習林を訪れました。この日は平日にも関わらず17名の方に参加いただきました。

今回も犬飼技術主任に案内していただきました。(写真右)

まずは森林資料館の見学。樹齢数百年のカンバ類をはじめ、様々な巨木が展示されていました。

こちらはほぼ手付かずの原生林。巨大な木が倒れ、その上から様々な木が芽を出している倒木更新を見ることができました。

 「素材生産」と呼ばれる現場では、木の伐採から集材、採材までを実演していただきました。
伐り倒した木をブルドーザーで引き出してきます。

グラップラーできれいに並べます。

チェーンソーを使って木材として使える部分だけを切り取ります。

  
タブレットを使って、伐り出した木の種類や量を現場で入力していました。データは全て電子化され現場ですぐに確認できるそうです。


はい積みされている木のサイズが違います。



 その後、1981年の台風で大きな被害を受けた森へ。今では当時の写真からは想像もできないほどたくさんの木が生えていますが、ほかの場所と比べるとやはり細い木が多く、暗い場所では成長できないシラカンバが混ざっています。



 最後は見晴台へ。演習林の広さは約22,000haもあります。ここから見えるほとんどの森林が演習林ですね。
 東大演習林では50年以上にわたり「林分施業法」と呼ばれる独自の方法で天然林を管理しています。林分施行法では、樹木の密度や種類、大きさ、天然更新の良否などでいくつかの森林タイプに区分し、伐採や造林を行なっています。
 再生可能な資源の利用と保護を調和させる方法として高い評価を受けているそうです。

 森を所有している方や、これから森を所有して自分で森づくりをしたい、という方が集まった森薪塾の皆さんにはとても充実した時間だったのではないでしょうか。
 ご案内いただいた東大演習林の方々、本当にありがとうございました。

(中村)

もり薪まつり2019


9月22日日曜日、今年も「もり薪まつり」を開催することができ、たくさんの方に遊びに来ていただきました。

 恒例の薪割り体験。スパンと割れた時には爽快です。大人も子供もやみつきになります。

そして、チェンソー体験。昨年から導入したバッテリー式の電動チェンソーはエンジンを掛ける必要がないので女性でも簡単に扱えます。同じぐらいの大きさのエンジンチェンソーと比べてもそれほどパワーは劣りません。

 今年もご協力いただいた(有)田村商事さん。チェンソーの整備相談をしているうちに、来場者の方の刈り払い機を調整していただきました。ありがとうございました。


  いつも行列の絶えない「もりカフェ」のピザ窯。今回は市販の冷凍ピザにチーズやウインナーを好きなだけトッピングして焼いてみました。


 今回は新たに設置した焚き火コーナー。焚き火の中にあるサツマイモやジャガイモを自分で見つけて取り出してもらいました。重要なのは焼けてるか焼けてないかの判断です。アルミホイルの上から軽くにぎって、どのぐらいの硬さが適当なのか見極めなければなりません。多少、生焼けでも焚き火で焼いた焼き芋はみなさん「おいしい!」と言って食べてくれました。



 こちらも恒例となりました薪ストーブ足湯です。今年は(株)本田技術研究所さんからPHEVクラリティが応援に来てくれました。プラグインハイブリッド車から電源を取り、足湯のポンプを回しています。


 こちらは子供に大人気第2位のクラフトコーナーです。市内の家具屋さん「(株)コサイン」さんからいただいた端材を使って、思い思いの作品を作っています。いろんな形の木をボンドでくっつけて、目玉をつけたり、色を塗ったり。自由で個性的な作品ばかりでした。


 そして、子供に大人気第1位はやっぱりツリーイングでした。今年も旭川ツリーイングクラブさんにご協力いただきました。ロープを使って自分の力で登っていきます。小さな子でもかなり上まで登ることができます。みんなとっても楽しそうです。

 今年のもり薪まつりには140人もの方にご来場いただきました。わざわざ会場まで足を運んでいただいた方々、そして開催にご協力いただいた皆様。おかげさまで大盛況となりました。本当にありがとうございました。
 こうして森の恵みに触れて「楽しい!」「おいしい!」を体験することで、自然に親しむ心、森を大切にする心が育まれていくといいですね。

(中村)

第2回森薪塾 森を育てる間伐1



9月8日日曜日、今回の森薪塾のテーマは「森を育てる間伐1」です。今回は8名の方に参加いただきました。旭川市内の方が3名、札幌市から2名、赤平市から1名、さらに遠く中標津町からご夫婦で参加された方もいらっしゃいました。

  まずは作業道を造成し、針葉樹と広葉樹の混交林化を図っている60年生のトドマツ人工林を見学しました。ここの森の作業道は斜面と平行に走り、道の間隔はおよそ50mに設定されています。高さ20mの木をうまく倒すと作業道から引き出しやすい間隔になっているんです。この森は皆伐をして植え直すという人工林のサイクルではなく、多めの間伐によって広葉樹を増やして、持続的な針葉樹と広葉樹の混交林に変えていくことを目指しています。間伐によって残されたトドマツが太くなり、同時に林床に太陽光が入ることでイタヤカエデやハリギリ、ミズナラなどさまざまな広葉樹の幼木・若木が茂り始めた様子を見ることができました。「伐ることで森を育てる」という、間伐で森が動き出す様子を実感しました。


次に間伐トレーニングを行うトドマツ人工林に移動しました。ここの森は長期間間伐されていないため、樹齢は50年と先ほどの森とは10年ほどしか違いませんが、林内の様子は全く違います。全体に薄暗く、生えている木は明らかに細いです。また林床に日が当たらないためほとんど何も生えていない状態です。上の写真と比較するとよく分かります。


 ここの森でも、先ほどの間伐されたトドマツ林と同じように、間伐によって残された木を育成し、さらに林床に日が当たるスペースを作ることによって、広葉樹の発芽を促します。そうすることで将来的には針葉樹と広葉樹の混ざり合った針広混交林を目指します。

今回は初めて参加される方もいらっしゃったので、初心者チームと経験者チームに別れて研修を行いました。初心者チームはチェンソーの基本的な扱い方から。経験者チームは早速間伐の作業に入ります。

経験者チームでは、まずは伐る木を選ぶ選木を行います。選木では、間伐のためにどの木を伐るか、を決めるためにまずは残す木を選びます。この森の将来を託せる元気な木を選び、その木の成長の妨げとなっている木を伐ります。


 伐る木が決まったら、いよいよ伐倒です。今度は伐る木をどの方向に倒すかを見極めます。こういった間伐遅れの混み合った森で、周囲の木にかからないように方向を決めるのはとても難しいです。
 倒す方向が決まったら、チェンソーで受け口を作ります。受け口は倒す方向と直角に作らなければなりません。慎重にチェンソーの角度と切り込みの深さに注意しながら切りすすめます。受け口ができたら反対側から追い口を切っていきます。追い口はチェンソーの刃が水平に入らなければなりません。そして最終的に木の直径の10分の1のツルを残します。ツルはちょうつがいの役目を果たし、木が倒れる方向を制限します。


 今回は周囲の木にかからずに、うまく狙った方向に倒れました。
木が倒れたら枝を払います。伐った木を搬出し利用する際に邪魔な枝を切り落とします。一見地味な作業ですが、慣れないとかなりの重労働です。重量のあるチェンソーを枝の角度に合わせて動かしながら枝を切り落としていきます。


 今回は経験者チームで一人約3本。今までチェンソーをほとんど扱ったことのない初心者チームでも木を倒すことができました。

最後はみんなで反省会。それぞれの感想を共有しました。みなさんの感想は以下の通りです。
「3本倒す目標でしたが、1本でへばりました。」
「やればやるほど奥が深く、楽しかったです。」
「枝払いがとても疲れました。疲れた時は危険だと感じました。」
「初めてチェンソー使ってみて怖かったです。うまくできず悔しかったのでまたきたです。」
「森を見て、どの木を残すかの判断が難しかった。勉強になりました。」など。

 みなさんそれぞれ、森薪塾に参加されるきっかけは様々ですが、このような講習会に参加されることで、「森づくり」の奥深さやおもしろさ、そしてその意味が少しでも伝わるといいなと思いました。

次回は10月、第3回森薪塾「森の見学会」です。

(中村)

2019年8月20日火曜日

突哨山のヒグマ状況(2019年春~8月)

7月中旬に遊歩道に出現。鈴をつけるなど注意してご利用下さい

★調査  
突哨山とその周辺に自動カメラを10台(もりねっとと比布町が運用)設置し、週1回程度の巡回による映像記録の確認と痕跡の調査を行っている。カメラ設置は男山、南折り返し、カタクリルート、扇の沢、ぴぴの道、北部水路脇、跨道橋など(一部は移動)。
★概況 
 2019年早春の雪上調査ではヒグマの痕跡はなかったので、冬眠はしていないと考えられる。
自動撮影では6月に9日と30日の2回、比布跨道橋でヒグマの出入りがあった。
7月には2回、突哨山の公園内にヒグマが確認(撮影)された。714日後1036分、カタクリルート3番。19日午後1141分、ぴぴの道入口付近。いずれも同一個体で、体高80センチ強と推定され、中型の亜成獣とみられる。決定的な特徴はないが、大きさなどから、2018年に現れた2頭のうち、小さい方の個体である可能性がある。
7月下旬以降、8月20日現在、ヒグマに関する情報はないが、入山口の警告プレートはそのまま継続している。
各入山口の情報ボックス内には無償貸出の鈴があり、解説チラシも配布している。遊歩道の2カ所(扇の沢分岐と木もれび分岐)には鐘が吊してあり、随時鳴らせるようになっている。これはヒグマへに人の存在を知らせると同時に、利用者にもクマのことを意識してもらう効果を期待している。


69日午前322分 跨道橋
630日午前83分、跨道橋

突哨山の各入口に追加した詳細情報提供

■カタクリルートに現れたヒグマへの対応
720日夜、コウモリ研修会の際に「カタクリBカメラ」のSDカードを回収。14日夜のヒグマ撮影を確認した。約150m離れたカタクリAカメラには写っていなかった。
21日午前に入山口3カ所のヒグマ情報看板を、通常型(ヒグマについて)から「調査中 一時閉鎖」または「通行止め」に掛け替え、閉鎖ロープを張った。跨道橋の写真データ確認ではヒグマの出入りはなかった。
旭川市公園みどり課とNPOもりねっとが協議し、深夜(午後1030分)の行動であること、遊歩道をずっと歩いているわけではないことなどから、人目を避けており、人為的な食物に依存しているとも考えられないため、行動判断のステージ0(非問題個体)と考えた。このため、調査や注意喚起、情報提供を強化しつつ、入山制限は当面行わなくてもよい段階であると判断した。
22日、市公園みどり課、突哨山運営協議会、NPOもりねっとの合同現地調査を実施。ヒグマの足跡、フン、食痕は見つからなかった。
同日午後には、「注意 ヒグマ出現」と写真と場所を示した警告プレートを5カ所(カタクリ広場2、扇の沢、突哨山口、村上山口)に追加掲示。閉鎖は解除した。警告プレートは、ヒグマの写真と位置情報とともに、複数での行動や鈴装着などを呼びかける内容。

★ヒグマの侵入経路
 2018年に主な通り道だったと考えられる比布跨道橋は今年は6月に2回写っただけで、7月の通過はない。跨道橋以外に高速道路をくぐるルートを見つけていると考えた方が良さそうだ。一帯には農道や町道、水路などのアンダーパスが6カ所ある。
 ★ヒグマの個体識別
 630日、跨道橋のヒグマはかなり若く、昨年の「小型」と似ている。
 それ以外はいずれも夜間で、周囲との大きさ比較が難しい。
 714日のヒグマは、周囲の植生との対比で、体高(地上から肩まで)が約84センチと推定された。
 ★その他
7月中旬に鬼斗牛山麓の休耕田に足跡があるという情報があり、16日に現地調査をしたところ、堆肥の上のタマネギや卵の殻が捨ててある場所に多数の踏み跡が残っていた。計測は不能。男山では6月から7月にかけ、歩道脇に踏み跡が継続的についていたが、カメラ設置の結果ではエゾシカと判明した。

鬼斗牛山麓のタマネギと卵殻
(山本)

2019年8月5日月曜日

2019年7月31日 突哨山ボランティア 「突哨山を外来種から守ろう!」


 最近、突哨山の内部にもちらほらと外来植物が目に付くようになっていましたが、今年は特にフランスギクの真っ白い花が遊歩道の脇であちこちに咲いていました。
3年に1度行う林床植物調査の際、「フランスギクが奥まで入っているので、抜き取り作業をしたほうがいい」と提案がありました。ちょうど、突哨山の手入れ活動を幅広い方々と一緒にやろうという「突哨山ボンティア」の活動を考えていたときで、その活動第1号として急遽参加者を募ることになりました。
今回の除去作業は7月31日(木)に行いました。多くの方に参加しやすいよう土日に開催したかったのですが、外来植物の種ができる前に除去したほうがいいということで、平日開催となりました。それでも突哨山運営協議会の方々や、長年突哨山でオオハンゴンソウ抜き取りをボランティアで行っている岡本さんのグループに参加していただき、総勢12名となりました。

今回の除去対象はオオハンゴンソウ、オオアワダチソウ、フランスギク、ヒメジョオンです。外来種は影響度や定着度などから国や道でいくつかのカテゴリー分けがされています。対象4種のカテゴリーを以下に紹介します。

オオハンゴンソウ
国指定の特定外来種
(ブルーリストA2)


オオアワダチソウ
国の要注意外来種
(ブルーリストA2

フランスギク
道条例の指定外来種
(ブルーリストA2
ヒメジョオン
(ブルーリストA3)


外来生物法による指定
特定外来種:特に問題の大きな外来種を国が特定外来生物として指定し、 運搬や飼養等を規制するとともに防除を推進することとしている。 
要注意外来種:外来生物法による法規制ではないが、国が生態系に悪影響を及ぼしうる外来種を選定し、個人や事業者等に対し、適切な取扱いを呼びかけている。
北海道ブルーリスト(北海道の外来種リスト)による区分
A1:緊急に防除対策が必要な外来種。
A2:本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種。
  A3:本道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種。
北海道生物多様性保全条例による指定外来種
   道外から持ち込まれ道内の生物多様性に著しく影響を与える、あるいはそのおそれがあるもの。

どれも市街地や農村部で大量に群生しているのを見かけます。これだけ大量にあると在来の生態系どころか、農村の景観も変わってしまっています。
突哨山でも山裾や農地・道路と接する場所で外来植物が目立ちます。幸い、遊歩道沿いは登山口付近を除き大群落は出現していませんが、山奥でも歩道沿いに点在しています。
作業はカタクリルート、扇の沢ルート、ぴぴの路の3班に分かれ、遊歩道を歩きながら根ごと引き抜いたり、刈り取って袋詰めしたり、地道な作業を黙々とこなしていきます。この日の旭川の最高気温は28.8度。平均湿度は81%。朝降った雨でかなり蒸し暑く、少し動いただけで汗がダラダラと流れます。セミの声を聞き、アブやブヨを手で払いながらの作業でした。
除去作業をしながら観察すると、分岐点によく小群落があり、入山者にくっついてタネが運ばれてきていると考えられます。また、日当たりのいい場所、ササの勢力が弱い旧放牧地などにもオオハンゴンソウが入り込んでいました。フランスギクは裸地を好むと見えて、樹木が倒れ、土が露出した場所に群がって咲いています。
 そう考えると、突哨山の植生はまだ健全なのかも知れません。入口付近の大群落からタネが常に運ばれているのに、在来の植物群が懸命に防戦して、侵入を最小限に抑えている感じがします。これまでのボランティア防除の効果もあるのでしょう。
とはいえ、手を緩めると黄や白の外来種だらけになってしまう恐れがあります。1つの花につき、200から500粒の種を飛ばし、残った根からも再生します。外来生物に罪Kはないのですが、本来の生態系を守るための活動はまだまだ続きます。





 今回は多くの方にご協力をいただき、午前中で作業を終えることができました。参加していただいたみなさん、お疲れさまでした。
 しかし、外来種の除去はそう簡単ではありません。突哨山でもいくつかのグループがオオハンゴンソウやセイヨウオオマルハナバチの除去作業を長年続けておられます。
突哨山だけではなく、世界中の様々な地域でたくさんの方々が外来種問題に取り組んでいます。それだけ外来種は在来の生態系へ大きな影響を及ぼしているのです。
普段、何気なく見ている花にも様々なストーリーや大きな問題を抱えているんですね。

以下のホームページに外来種の様々な情報が掲載されているので、ぜひご覧ください。
○日本の外来種対策(環境省)
○北海道ブルーリストデータベース2010(北海道)