2019年1月26日土曜日

森薪塾2018第5回講習会を実施しました!



今回講習を実施した1月13日は旭川市の最低気温が−18.4℃、江丹別では−29.5℃を記録した日でした。
 今年最後の森薪塾となったこの日の参加者は6名。旭川3名、札幌1名、清水町1名、そして帯広から前回も参加していただいた帯広畜産大学の女子学生が、今回は一人で参加していただきました。

 今回のテーマは「雪の中で広葉樹林の手入れ」です。これまで本格的な伐倒は針葉樹人工林でしか行なっていませんでしたが今回は広葉樹林です。
 まずはみんなで森の中を見渡し、この森をどういう森にしていきたいのか将来の森の姿を想像しながら森づくりの方法を考えていきます。
今回の研修フィールドは数十年前に畑だった場所で、現在はシラカンバが多く自生しています。寿命の短いシラカンバを伐り倒し、硬くて寿命の長いミズナラやハリギリなどが成長する手助けをします。将来残って欲しい木を選び、その成長の妨げになっている木を伐倒木として選びます。

 
 倒す木が決まったら、その木をどの方向に倒すのか慎重に判断します。針葉樹に比べて枝の張りが広い広葉樹は周囲の木に掛かりやすく、倒れる時に残したい若木を痛めてしまう可能性もあります。さらに重心が偏り、分かりづらいため、倒したい方向とは別な方向に倒れることもあります。そういった様々な要因を読みとりながら伐倒方向を決めていきます。これまでの混み合った針葉樹人工林とはまた違った難しさがあります。

 倒す方向を決めたらチェンソーで受け口を作ります。この受け口の方向でほぼ倒れる方向が決まるため、慎重に修正しながら作っていきます。


 受け口ができたら追い口を切っていきます。今回は追いヅル切り(スイッチ・カット)という方法を使いました。追いヅル切りは受け口と平行にチェンソーを幹の中心部へ突っ込み、先にツル(ちょうつがい)を完成させ、その後、追い口方向の一部分だけを残し追い口を完成させます。この残った部分をスイッチと言い、最後にスイッチを切ることで木は倒れ始めます。直径25センチほどあればこの方法が使え、スイッチ部分が繋がった状態で安全にじっくりツルを作ることができます。またクサビを打ち込んでおくことである程度倒れる方向を補正することができます。


  今回参加された常連の方々はチェンソーの扱いにも慣れてきて、かなり狙った方向へ倒すことができましたが、広葉樹特有の枝張りや周囲の木の影響が読み切れず掛かり木になってしまうこともありました。今回は無理をせず掛かり木はそのままにし、雪が溶けてからウインチなどで引き倒すことにしました。


 うまく倒れた木を使い枝払いの練習もしました。広葉樹の枝払いは様々な方向に伸びた枝に複雑に力のかかった状態で行います。どこにどんな力がかかっているのかを考えながら一本一本切っていきます。一つ間違えるとチェンソーバーが挟まれて、助けを呼ぶことになってしまいます。


  今回はとても寒い中での講習でしたが、安全に配慮しながら無事に講習を終えることができました。
 今回参加された方々の感想です。
  ・広葉樹の動きが読み辛く難しかった。練習あるのみ。
  ・狙ったところには倒れたが掛かってしまった。枝払いが難しかった。
  ・森づくりを前提として倒したい方向に倒すという考え方が新鮮だった。
  ・受け口の角度やスイッチの大きさを想像しながら作るのが難しかった。
など、常連さんは広葉樹の特性に苦戦し、初心者の方はチェンソーの扱いが難しかったようです。


 もりねっとでは来年度もこのような講習会の実施を計画しています。春頃にもりねっとのホームページ(http://morinet-h.org)などでご案内させていただきます。興味のある方は直接ご連絡ください。
 連絡先 電話0166―60−2420 メール ask@morinet-h.org

 このプログラムは株式会社かんぽ生命保険の協力により運営されています。
(中村)

2019年1月21日月曜日

「薪&ストーブ講座」を開催しました。



11月25日と12月9日の2回にわたり「薪&ストーブ講座」を開催いたしました。
すでに薪ストーブを利用されている方、これから薪ストーブを考えている方も含め17名の参加者がありました。
時折、風をともなった雪が降るなか、自らチェーンソーでの原木玉切から、斧を使っての薪割りまで2時間ほど実践。その後、屋内に戻り実際にストーブで燃やし薪ストーブの暖かさを実感して頂きました。



参加者のほとんどがチェーンソーや斧の初心者であることから、まずは安全な基本姿勢や操作方法など受講して頂いたあと、チェーンソーでの原木玉切に挑戦、樹種による切れ方の違いなどを実感。後半には効率良く玉切ができるようになっていました。
玉切した丸太の薪割りでも、いっそう樹種による違いがはっきりしました。手強かったのはニレ。繊維がねじれてつながり、簡単には割れません。
斧も和式から北欧タイプ、米国のやたら重いマジックアックスなど、お国柄も感じながら、割り味の違いを確かめ、自分にあう斧の目安が見つけられたようです。斧では割り切れない手強い玉切丸太もあり「人力油圧薪割機」を使った薪割りも体験していただきました。



室内に移ってからは、まずは効率のいい着火方法を手ほどき。シラカンバの樹皮と焚き付けをうまく組み合わせると、少しの材料であっと言う間に炎が上がります。薪ストーブの性能を充分に発揮して暖をとるには、本体や煙突の設置や空気取り入れ等の燃焼調節、薪の乾燥状態や樹種による焚き分けなどのポイントが幾つかあります。薪ストーブを囲みながら、使いこなしの知識や、導入のプランなど、ストーブ談義に花を咲かせました。
(富岡)

2019年1月10日木曜日

突哨山間伐体験2018〜クリスマスツリーのおすそ分け〜を実施しました!




今年の突哨山は5月に熊の目撃情報があってから閉鎖されていましたが、継続的な調査によって12月16日に閉鎖を解除することができました。
 この日は毎年恒例の間伐体験を予定しており、無事に実施することができました。
 このイベントは一般の市民の方に人工林での間伐体験を通し、その意味や考え方を学んでいただきながら、間伐材の梢(こずえ)をクリスマスツリーとして利用していただくという趣旨で実施しています。
今年も午前と午後に実施し合計22名の方に参加いただきました。


当日はやや曇っていましたが気温もそれほど低くなく過ごしやすい天候でした。カタクリ広場に集合しソリに乗せた道具をみんなで引っ張りながらトドマツの人工林がある場所まで約20分ほどの道のりを歩きます。途中、場所によって異なる森の様子を観察しながら歩きました。




 間伐が必要なトドマツ人工林に到着し、間伐の考え方や選木方法の説明を受けます。そしてそれぞれ実際に伐る木を選んでいきます。



伐る木が決まったら、倒す方向を決めます。周囲の木に掛からないように慎重に方向を見極めます。そして倒す方向に向かって直角になるように受け口を作っていきます。ノコギリで慎重に切り進め、方向が違っていたら修正します。受け口が正確にできたら後ろから追い口を切っていき倒します。
長期間間伐されていない混み合った森で隣の木に掛からないように倒すのはとても難しいです。掛かり木になってしまった場合はスタッフが安全に倒します。中にはイメージ通りにドドーンと倒した方もいらっしゃいました。



  倒した木から必要な長さの梢をいただきます。枝をリース用に持ち帰った方もいらっしゃいました。とても形のいい立派な梢が採れました。


  梢をブルーシートで包み、ズルズルと引きずりながら来た道を戻ります。帰りは下りがほとんどなので、思ったよりも楽に雪の上を滑ってくれます。




 後日、参加された皆さんからかわいらしいクリスマスツリーの写真をいただきました。皆さんありがとうございました!
 来年もよろしくお願いします。
 (中村)








   
   

「森薪塾2018」第4回講習会を実施しました。


2018年11月4日、第4回目となる森薪塾を開催しました。今回のテーマは「フィールド拝見とお手伝い」の予定でしたが、参加者の皆さんにできるだけ多くの伐倒や牽引などの体験をしていただきたく、今回もポンヌプリのトドマツ人工林を講習会場としました。
  今回の参加者は9名。内4名が初参加、さらにその内2名は帯広畜産大学の女子学生さんでした。今回の森薪塾に参加するためわざわざ帯広から参加していただきました。 
講習は初心者チームと常連さん2チームの計3チームに分け実施しました。

初心者チームはまず森づくりの考え方を知るため森の中を散策し、間伐や路網について学びました。そのあとチェンソーの扱い方、伐倒の基礎を学び実際にそれぞれトドマツを1本ずつ伐り倒しました。

初めての伐倒体験

常連さんチームはそれぞれ交代で伐倒班と搬出班に分かれて行いました。伐倒班は間伐の対象となる木を自分で選木し伐倒して枝払いをします。そして今回はトラックに乗る長さの3.5mの長さに切り揃えるところまでやってもらいました。みなさんこれまで伐倒は何度か経験していましたが、枝払いは初めての体験の方がほとんどでした。枝払いは見た目以上に重労働で枝の重さやたわみの方向を読み間違えるとチェンソーが挟まれます。細い枝でも挟まれると外すのに一苦労です。

見た目以上に体力を使う枝払い

 搬出班はPCウインチ(エンジン式ポータブルウインチ)を使って、枝払いされた木を林道脇まで引き寄せます。この時注意しなければならないのは引き寄せるルートです。引き寄せる対象の木からウインチまで直線のルートになるようロープを設置しなければ切り株や立木などの障害物に引っかかって上手く引けません。みなさん慎重にルートを選び、声を掛け合って作業をしていました。


PCウインチでの牽引作業

 最後に皆さんから感想をいただきました。

  今回は比較的狙った方向へ倒すことができたが枝払いが見た目以上
  に大変だった。
  生き物をいただいていると実感でき、山の細かい部分が見えるよう
  になってきた。
  2回目の参加だったがチェンソー作業が楽しくなってきた。
  ツルがらみでかかり木となり倒すのに苦労した。
  これまで自己流でやっていたが正しい知識を学ぶことができた。

などなど皆さんそれぞれ楽しく充実した講習会になったのではないでしょうか。

わざわざ帯広から参加していただいた帯広畜産大のお二人

最後にみんなで記念撮影

 次回の「森薪塾2018」は1月13日(日)を予定しています。今年度最後の講習会となります。テーマは「雪の中で広葉樹林の手入れ」です。これまでの針葉樹人工林とは一味違った広葉樹自然林での森づくりの考え方と広葉樹伐倒、枝払いを体験していただきます。
 年度途中からでも、初心者の方でも参加可能です。参加ご希望の方はメール(maki@morinet-h.org)または電話(0166−60−2440)までご連絡ください。

 このプログラムは株式会社かんぽ生命保険の協力により運営されています。

(中村)



2018年11月5日月曜日

「森薪塾2018」第3回講習会を実施しました。



 2018年10月8日、今年3回目の森薪塾2018講習会を実施しました。
今回のテーマは「森の見学会」です。午前中は当麻町にある道有林で試験的に行われている育成天然林の施業現場を上川総合振興局南部森林室にご協力いただき見学しました。
ここでは南部森林室の濱田室長から北海道の森林と林業について、また佐々木主幹からは動画取り組んでいる試験的天然林施業について詳しく解説していただきました。



解説によると、北海道の天然広葉樹資源は過去の需要に対応した伐採によって減少し、その後、伐採抑制により徐々に資源の回復が図られてきたそうです。この回復してきた天然広葉樹資源の持続的な利用に向けて試行的に施業を実施し、施業方法などについて検証していくとのことでした。 また、トドマツ人工林の施業現場も訪れ、一般的な人工林施業の解説もしていただきました。




午後からは東旭川町にある「21世紀の森」を散策しました。天然のトドマツ林の中を歩いたり、倒木の上に自生するエゾマツの天然更新を見たり、午後から回復してきた青空の下、とても気持ちのいい散策ができました。



 森薪塾参加者の皆さんは薪ストーブとチェンソーに慣れ親しんではいても、なかなか林業について詳しく知る機会はありません。実際に自分たちが暮らしている地域の森でどんな考え方で、どんな森づくりがされているかよく理解していただけたと思います。
いろいろな森を見ることで、自分の森をこんな形にしていきたいとか、こんな森が欲しいとか、それぞれの理想の森が見えてきたかもしれません。

さて、次回の「森薪塾2018」は11月4日(日)を予定しています。テーマは「フィールド拝見とお手伝い」です。若いトドマツの人工林での間伐と搬出まで体験していただこうと思っています。今回はできるだけ多くの木を間伐し、できるだけ多くの木を搬出しようと思っていますので、より実践的な講習会になると思います。
年度途中からでも、初心者の方でも参加可能です。参加ご希望の方はメール(maki@morinet-h.org)または電話(0166―76−2006)までご連絡ください。
(中村)
このプログラムは株式会社かんぽ生命保険の協力により運営されています。

2018年10月25日木曜日

「もり薪まつり2018」開催しました!



9月22日(日)「実りの秋。森の恵みをカラダ全部で味わおう!」をテーマにもり薪まつりを開催しました。
今年は恒例のチェンソー体験、薪割り体験、森林バイオマス足湯、森のクラフト、もりカフェに加え、ツリーイング体験も実施しました。
ツリーイングとはロープを使った木登りで専用の道具を使い自力で木に登るアクティビティです。今回はTMCA(Tree Master Climbing Academy)の旭川ツリーイングクラブさんのご協力で実施できました。小学校1年生ぐらいから大人まで意外と簡単に5mほどの高さまで登ることができます。会場でも子供から大人まで大人気でした。

 チェンソー体験では今年も田村商事さんのご協力のもと最新の電動チェンソーや電動の刈払機を体験することができました。普段薪を自分で作っている方々も興味津々でエンジン音のないチェンソーを試していました。




 薪割り体験では恒例の世界の斧を使って割り比べをしました。自分の斧を持っている方も、これから購入を検討されている方も様々な斧を使ってみて自分にしっくりくるものを選んでいました。斧によって割る感覚がそれぞれ違うのが面白いですよね。





薪割りコーナーでは斧の他にエンジン式薪割り機や手動の油圧式薪割り機を体験してもらいました。エンジン式薪割り機はどんなにひねくれた木でもバリバリ割っていきます。楽なのはいいですが、やはりそれなりの価格なので個人で使うのには向かないかもしれません。手動の油圧式薪割り機は斧で割るのに苦労するような木を子供でも簡単に割ることができます。価格が安いのが魅力ですが、一つ割るのに時間がかかるのが難点です。斧でどうしても割れない木を割るのに使うといいかもしれません。




 森林バイオマス足湯は薪ストーブを使った熱交換式の足湯です。ストーブの上の鍋で沸かしたお湯の中にパイプを通し、お風呂の水を循環させて温めます。この日は少し曇り空だったためたくさんの方が足湯に入りポカポカ温まっていました。



 森のクラフトでは細かく切り出した色々な形の木のパーツをボンドで貼りつけて思い思いの作品を作ります。かわいい動物を作ったり、とにかくいっぱいパーツを貼り付ける子などお子さんに大人気でした。





 今年のもりカフェでは焚き火を使って焼き芋のほか、パニーニやダッチオーブンで作ったスープなども食べました。お昼時にはたくさんの人が集まり大盛況でした。



 今年はツリーイングのメニューを増やしたこともあり、たくさんの方に思う存分森の恵みを楽しんでいただけたと思います。お帰りの際には多くの方にアンケートにご協力いただきありがとうございました。アンケートのお礼にお渡しした、枝で作った「もりペン」も大好評でした。



 来年の開催は未定ですが、また多くの方に森の恵みを楽しんでもらえるよう準備していきたいと思います。
 お越し頂いた皆様ありがとうございました。
(中村)

「もり薪まつり2018」は株式会社かんぽ生命保険の寄付事業です。

2018年10月15日月曜日

自然感撮ワークショップ 2018.10.14

今年3回目の自然感撮ワークショップを開催しました。
とってもいいお天気の中、キトウシ森林公園をカメラ散歩♪
5月と7月のワークショップは雨の日で、瑞々しい?景色ばかりでしたが、今日は青空と紅葉!
テンションが上がらないわけがない。
しかも、講師は奥田さん。
おもしろいものが撮れそうで、ワクワク












お昼までの90分、緑と黄色と赤のカラフルな森をあるきながら撮影。
頂上まで行けるかな?と思ったけど、次々と何かを見つけては撮影している面々。
なかなか前には進みませーん(笑)














オオウバユリのタネ。何枚入ってるのか数えてみようか?













露出を変えると、違う時間に撮ったみたい。
カメラって、面白いね。











展望閣そばのヤマモミジが真っ赤でキレイ。
青空とモミジ、青と赤・・・・何枚か撮ってみたけど、難しい。
眼に見えるとおりに撮影できたらいいんだけど。
「葉っぱだけじゃなくて、幹をいれたらいい写真になるよ」と奥田さん。











ホント! ちょっといい感じの紅葉写真が撮れました。こういうアドバイスがもらえるなんて、贅沢ですよね~(笑)











午後は室内でトリミング講座。











黒い画用紙でトリミング定規を作ってみました。
みんなの写真は2Lに印刷して、さらに、フォトフレームもついてくる!
「せっかく写真撮ったのに、飾らないのはもったいない」
奥田さんのつぶやきから、今回は、写真+定規+フォトフレーム=おうちに写真を飾ろう!
こういう仕掛けがうまれました。

参加者のみなさんの写真はgoogleフォトにUPしました。
素敵な写真がたくさんあります。見てください!

https://photos.google.com/u/1/share/AF1QipNR9fZvxzOcE9hbuEDY9wtfwD44rG8n8hUXDuLsZbuJveez1WAaO9EfDLROlcUNmA?key=X2cxSVlIakVseHRZNGN6di1MRXg3Q2g1VmNaTmt3

カメラで撮ることから、いつもと違う自然を感じてもらえたらと思って始めた「自然感撮ワークショップ」でしたが、自然って面白いかも? 写真っていいねー という人が増えたかな?と思います。
私自身もワークショップを運営しながら、定期的に写真を撮ることもなく、季節の移り変わりを感じたり、よーく見ることで、おもしろいものを発見したり・・・・そうそう、ちょっとだけ撮影技術もUPしたかも??(笑)

「自然」と「人」を「カメラ」でつなぐ・・・・
自然を知る、カメラで撮るのが面白くなる。
そこから色んなことが生まれるような気がします。

ふるさと基金(キヤノンマーケティングジャパン・パブリックリソース財団)
自然写真家 奥田 實さん
そして、ご参加いただいた皆様。

皆様のおかげでこんな素敵なお仕事ができました。
ありがとうございます。