2011年8月30日火曜日

突哨山―怖い仕事―

しみずです。


今日は、もりねっと、そしてコウモリ調査後、蜂の巣駆除をしてきました。
今日ほど駆除が嫌だった日はありません・・・
ほんとに怖かった。

じつはカタクリ広場のあずまやの天井にスズメバチ(現在どの種類か確認中です)の巣がありました。
気づいたのが8月中旬。6月ごろからほぼ毎日いたのに、まったく気づかず、大きくなっていました。
この写真は気づいた時の様子でまだ小さく、駆除後確認したところビニール袋Mサイズにびっしりなくらい大きくなっていました。


・・・ほんとは駆除なんてせずに、見ていたかったのですが、カタクリ広場のあずまや・・・それに9月ごろになると数も増えて危険になるんじゃないかと検討したところ駆除することになりました。
厳密にいうと指定管理業務の範囲外なのですが、そうはいっていられない!


駆除作業も簡単に終わると思っていたんです。
作戦は至って簡単。夜、蜂たちが巣にかえったころを見計らって、
①たたく
②落とす
③袋にいれて縛る
という単純な作業。

が、しかし、予想以上に巣の接着部分が強くて、

①たたく
②巣の一部が壊れ、中から大量に蜂がでてくる
③必死に逃げる。
④様子を見る。
⑤キルノック(撃退スプレー)をかけつつ近づく
⑥逃げつつスプレーをかける
落ち着くまで⑤と⑥の繰り返しという何とも恐ろしい結果に。

あれは焦った。
できればスプレーつかわないで駆除したかったけど、そんなことできなかった(事務局内では蜂の子食べようや!って話していたので)。

スプレーフルロットルでなんとか駆除できました。
ほんとにハチには申し訳ないことしたと思いつつも、ホッとしました。
もう写真なんてとりたくなかったけど、一枚。
最後に幼虫、成虫片づけましたが、成虫が全部で50匹くらいいました。幼虫もあわせるとかなりたくさん・・・


片づけ中、やたらと大きな個体が1匹。写真右の個体です。女王蜂でしょうか。ほかの個体は写真左のサイズがほとんどです。しかし、いままでずっと下にいたのに気にしてこなかったのを見ると、それほど攻撃的なやつじゃなかったのかもしれません。
・・・それでもやっぱりあずま屋にあるとダメだよなぁ。もっと早くこっちが気づいてあげれば、違う場所につくっていただろうに・・・

最近クロスズメバチ(毒性は弱いと聞くが)に1カ所刺されたあとだったので、恐怖心が倍増してました。
これで今年で4回目の駆除。多いんだなぁ。虫の中で苦手No1のスズメバチはどうやら克服できなさそうです。



おまけ。
調査中、寒くて?うごけないカナヘビを見つけて一枚。
・・・かっこいい!

帰宅中、車のアクセル周辺からビニール袋がこすれる音がするとおもったら、このヤンマでした。
何ヤンマだろう。しかし、いつ車に潜り込んだろう。



突哨山―案内板設置―

しみずです。



もう少しで今年のコウモリ調査が終わります。
学生の頃より大変だった。体力的にも時間的にも・・・



8月29日、突哨山の現在位置を把握するためにガイドマップと同じ場所に「案内板」を設置してきました。
協議会の方にも協力していただき、設置する場所や高さなども検討し、さりげなく置くことを重視しました。
まだカタクリルートと谷渡りルートのみで、扇の沢ルートの4ヵ所は近いうちに設置してきます。
※谷渡りルートは歩けますが、正式にはまだ開通されていません。

1番はすでにカタクリ広場に設置していたので2番から11番まで。
支柱は突哨山の間伐材(トドマツ)です。板は斉藤工業所さんの方できってもらい、オスモカラーをぬりました。





※5番の支柱は「近文第二小学校」の全生徒で間伐したときの材を使用しています。



※11番は谷渡りルート内にあるスキー場跡地です。


今でも「人工物はいらない」という意見がでていますが、初めて突哨山に訪れる方も増えています。
初めて来る方で最も多いのが「今どこにいるのかわからない」ということ。
両方の想いを大事に、自然素材のさりげない雰囲気をだしつつ、わかりやすく置いてきました。
ご意見、ご感想は、メールでもいいですが、できれば入山口にある情報ボックス内の「入山記帳ノート」にお書きください。



2011年8月6日土曜日

突哨山―コウモリ観察会、無事終了―

こんばんは。しみずです。


7月と8月の2度開催したコウモリ観察会が無事終了しました!
50名ちかい参加者のみなさんと一緒に、突哨山の森とコウモリが見れてぼくも楽しかったです!
天気もよかったし!今日は溶けそうだった・・・暑すぎ・・・


7月は、ヒメホオヒゲ、コテング、モモジロの3種類を見ることができました。
8月はヒメホオゲ、コテング、カグヤとこちらも3種類。


この時期はいつきても、突哨山にはコウモリがたくさん飛んでます。
まさに森の住人。



そして限定40個のコウモリストラップ(東旭川の山で、森の手入れの際に出た材を加工したものです)がなんと31個も売れました!!!!!
これはありがたいです!ほんとにありがとうございます!つくったかいがありました!

次回作についてはまだ未定ですが、考えているのは材の種類を増やそうかと思っています。
ミズナラ、イタヤ、サクラ、イヌエンジュとか・・・


参加していただき、ありがとうございました。自由研究に「コウモリ」をテーマにしてくれた子どもたちもいて、うれしかったな!できたら見てみたいや!


突哨山のコウモリ観察会は今年は終了です。
次回は旭川神社で北海道最大のヤマコウモリを見る観察会が8月14日(日)、旭川神社であります。
申し込みの必要はありません。直接神社までお越しください。


2011年8月3日水曜日

森のたまてばこ、始まります。

こんばんわ。佐野です。
旭川市より採択を頂いた、「森のたまてばこ」事業がいよいよ始まります。

「森のたまてばこ」とは・・・・・実は、ちびっこが大好きな ”ままごとキッチン” のことなんです。
じゃあ、そう言えばいいのに! と思っている人もいるはず。
でもね、そこには意味があるんです。
なぜ「たまてばこ」なのかは、完成した時にゆっくりとご説明いたします。(お楽しみに)

女の子をもつ親なら一度は憧れる ”木のままごとキッチン”
ピンク色に塗装されているもの、桐でできているもの、とあるブランドのものなど、売っているものはいっぱいあります。
でも、どれを見ても高い! 木のものって何でこんなに高いんだろう。
しかたがない、プラスチック製で我慢するかぁ・・・そう思って、おもちゃ屋へ行ったこともありました。
プラスチックがイヤなら、自分で作ろうか・・・・ホーマックをうろうろしたこともありました。
結局はどちらも納得いかず、そうだ! 陣内さんに相談しよう!

秋の助成金の申請ラッシュで忙しい陣内さんをつかまえて、 「手頃な値段で、お父さんでも組み立てできるような ”ままごとキッチン” が欲しい。」と訴える私。 「それ、ニーズあるかもしれないよ! 企画にしよう!」 えぇーっ、いいの??

あれから1年。
やっと形になりました。

今日は朝から試作品づくり。
間口はこれでいい? 奥行きは? 材料をカットしてネジをウィーンと。
まるで手品みたい。すごい早さ。

キッチン部分はどうする?
棚が欲しいなぁ・・・・シンクも欲しいなぁ・・・・・
言うのは簡単だけど、結構大変な作業です。(ゴメンなさい)


職人、おもちゃの専門家、旭川のものづくりの全てを知る工芸センターのお二人、木の専門家(陣内さん)、お母さん(私です)と、いろんな立場の人がアイディアを出し合って、試作品ができました。

来週は下川へ材料探しの旅に出ます。
「朝早く出発してもいいよ」 とか、「前泊してもいい」 「他の工場も見学したいなぁ」などなど。
みんなワクワクしています。
ちょっとした ”オトナの修学旅行” になりそうです。

材料が決まり、試作品づくりも最終段階。
涼しくなるころには、モニタリングを行い、雪が降る頃にはワークショップを開催します。

我が家も12月に4歳になる娘がいます。
娘のお誕生日プレゼントは”森のたまてばこ”と勝手に決めています。
11月のワークショップは、もちろん夫が参加します。(というか、強制的に)
どんなものができるのか今から楽しみです。


最後に、この企画に協力してくださる皆様をご紹介します。

・木村さん(GAUZY CALM WORKS) 家具職人であり、2歳の子のパパ
・後藤さん・山田さん(旭川市工芸センター) 旭川のものづくりの知恵袋
・大和さん(おもちゃコンサルタント) 保育士・大学講師、おもちゃの専門家
・陣内さん(もりねっと代表) 木のことなら何でも。頼りにしてます。