2015年9月4日金曜日

突哨山―ぴぴの路、カラマツ林の間伐―

しみずです。


現在、突哨山の「ぴぴの路」に面したカラマツ林を間伐しています。
この林も、植林後一切手を付けられずに経過してきたので、実に46,7年ぶりの間引きになります。光の取り合いに負け、枯死したカラマツも少なくありません。


突哨山のカラマツは、他のトドマツ、ヨーロッパトウヒに比べ成長が良く、樹高も20~25mほどに伸びています(※ほぼ同年代のトドマツ林は、樹高が10~15mしかありません)。胸高直径(太さ)は20cm~30cmほど。林縁部の光が当たる場所では、30cm以上のものもありますが、稀です。
今回の間伐対象区に設けた20m四方のプロットを調べると、平均の胸高直径は19cmでした。樹高はあるが細いといった状態です。

林内は、トウヒやトドマツ林よりも無間伐状態でも光がある程度、差し込みます。ですので、広葉樹などの種が飛んでくると、生長できるようです。ハリギリやアズキナシ、カエデ類やナナカマドなどが樹高1m~10m前後で生えています。ササが生えてないのを見ると、ササにとっては暗すぎて、広葉樹にとっては問題ないというそういう明るさの境界線でしょうか。ササがないのは非常に、見通し&作業のしやすさが良いので、助かってます。

しかし、このままだとカラマツにとっても広葉樹にとっても、窮屈な思いをさせてしまいます。


今回の間伐方法は、主に列状間伐(1列全部を倒して隣接する3列は残す)ですが、場合によっては定性間伐(太く活力のある素性の良い木を残して隣接している木を切る)をしています。

僕にとっては初めての列状間伐でした。1列ずらっと伐倒していく。切った後はこんな↓様子です。
ドミノのようにバタバタと倒れています。
定性間伐と違って、「倒しやすい!」のが第一印象。
1本倒した後の空いた空間に、後ろの木を倒し、そのまた後ろの木を同じ場所に倒し・・・。という要領ですので、スムーズに倒せます。

定性間伐だと、隣接する木に寄りかかって倒れない「かかり木」になり、時間も労力もかかることがあります。


樹冠の空間もタテ一列に空きます。


・・・そして列状に切ることで、倒した後の木材の搬出も楽でした。
今回、もりねっとでは、木材搬出が楽になる「秘密兵器」を購入しました。
これがあれば、重機が入れない山で、軽トラとセットで使えば、楽々と山主が搬出できるでしょう。


それは・・・《次回へ続く》


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