8月2日(日)、今年3回目の森薪塾を実施しました。
ここ数日暑い日が続いていましたが、この日も旭川では31℃まで気温が上がりました。森の中は木陰で多少気温は下がりますが、それでもダラダラ汗が流れるほどでした。
今日のメイン作業の一つは木材の搬出です。前回伐り倒したカラマツを必要な長さに切って運び出します。今回運び出したカラマツは板材として使用します。まず初めに「木取り(きどり)」の説明から。丸太からどうやって板を取るのか、丸太のどの部分を使うかによって反り方や収縮の仕方が変わってきます。
こちらではもう一つのメイン作業、テラス作りの今日の工程を説明しています。今日はもう一本の土台の取り付けと、2本の土台の上に横に渡す材の加工と取り付けをします。
ちなみに、この材のことを建築用語で「大引き(おおびき)」と呼びます。ツリーテラスでは何を土台と呼ぶかによって、その上の材の呼び方が変わってくるんですね。立木のことを土台、それに取り付けた丸太のことを「大引き」と呼べば、その上の材は「根太(ねだ)」と言うことになるんでしょうね。
ツリーハウスやテラスについては、特に決まりはないんですが、ここでは立木に取り付けた丸太のことを「土台」と呼んで、その上の材は「大引き」と呼んでいます。
今回もテラス班と木材班に分かれて作業をしました。木材班では林内作業車「やまびこ」を使ってカラマツを積み込んで運び出します。
昔の窓鋸(まどのこ)を使って切り出しに挑戦しましたが、なかなかスムーズに挽くことができません。目立ての仕方に何か秘密があるんでしょうか。昔のやまごさんはそれぞれ自分なりの目立ての仕方があって、人には見せなかったと言うことです。
エンジン式チェンソーが普及し始めたのは昭和30年代ぐらいなので、意外と最近まで斧と鋸で木を伐り倒していたんですね。
お昼は恒例の焚火料理。炎天下、焚火の熱に耐えながら今回は焼きそばに挑戦しました。見た目も味も最高。暑さに耐えた甲斐がありました。
ウインナーが美味しそうに焼けてくると、誰もが笑顔になりますね。
午後の作業開始です。木材班では追加で伐倒を行いましたが、隣の木にかかってしまいました。
こういう場合は根本を後ろに引くのが一般的な解決方法です。できるだけ高い位置に滑車を付けて、根元を後斜め上方向に引きます。
人力では当然無理なので、チルホール(手動ウインチ)を使ってゆっくり引きます。
こちらではうまく狙った方向に倒すことができました。伐根を見てチェンソーの入り方を確認します。
途中、ツリーイングも体験。コツを掴むまでは見た目以上に体力を使います。でも、力の入れ方など、慣れてくるとだんだんスムーズに登れるようになります。
テラス班では予定通り大引きが乗りました。
カスガイで固定し今日の作業は終了。目標としていたところまで終わることができました。
最後に皆さんに感想をお聞きしたところ、かかり木の処理を体験できて勉強になったという方が多かったです。特に込み合った人工林ではかかり木になることがよくあります。正しく状況を判断し、いかに安全に処理するかが大切です。
今回も怪我なく楽しく終わることができました。皆さんお疲れ様でした。
次回は9月6日(日)を予定しています。いよいよテラスの床板を張っていく作業です。もしかしてツリーテラスが完成してしまうかも。
皆さんの参加お待ちしております。
(中村)
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