先週の土日は色々ありました。「ストーブ講習会」、「道づくり見学会inペーパン」や、「岩見沢教育大学の林業実習」、突哨山では「芋煮会」。
スタッフが手分けして担当していました。
僕は札幌の滝野にある「青少年山の家」に【Project WILD http://www.projectwild.jp/】というアメリカで開発された野生動物を題材とした環境教育の指導者養成講習会に行ってきました。忙しい時にすいません。
・・・実は前旭山動物園獣医の福井さんからお知らせを頂きまして。
「LEAF」と考え方は似ているのですが、対象が森よりも野生動物ということで、僕の生き物好きの原点に返った気がしました。
森と野生動物を考えていく上で「1つの地球、1つの健康」という見方はとっても大切です(福井さんからのプレゼンで心に響いた言葉です)。これから色々な場面で伝えていきたいと思います。
機会があれば詳しく紹介します。
写真は「人とペットと野生動物」で必要なものは何だろうか、共通するものは何だろうか、そこから考えられることは・・・という室内プログラムの1例。
★さて、本題です。
突然ですが、突哨山の沢に農器具や家電製品が捨てられているのをご存じですか?
カタクリ広場から登って500m、3番の手前にある深い沢です。
これです。
青いのは小型トラクターの部品が散らばっています。
これは表面だけの状態で、土の中には「ビン、カン」、「ビニールハウス用のビニール」、
「洗濯機、テレビ」などの家電製品がごっそり埋まっていました。
運営協議会で検討した結果、「昔、山を利用していた歴史を感じとる部分よりも、不法投棄であり景観上も悪い!」ということで撤去が決まっていました。
・・・確かにこれがなくても、人が山を使っていたという歴史は、森の様子から感じることができます。
今回はもりねっとだけで撤去することが不可能でしたので、「旭川浄化」さんに協力を頂きました。
事前に突哨山の経緯を伝え、なるべく自然に配慮したやり方でやろう!ということで、
使用した重機はこちら。
超ミニマムサイズのダンプです。足はゴムキャタで、道を傷めにくくなっています。
小型林内作業車「やまびこ」よりも小さいけども、フレコン2袋は詰めます。
そしてミニユンボ。土を掘るのではなく、沢の上から吊り上げる役目です。
沢に下りて、ツルハシやスコップ、クワなどを使ってひたすら発掘。
出てきたゴミはフレコンに詰め込むという作業を1日かがり。
昔のテレビも。とにかく家電製品が多かった。
まさか冷蔵庫が2台も出てくるとは思わなかった。
他には車の座席も丸ごとでてきました。
昭和56年と書かれた1円玉。
突哨山の遊歩道(今のカタクリルート)ができたのは昭和四十数年。
ゴルフ場計画が起こり、買い取られたのは平成2年。
この二十数年間に捨てられていたのでしょう。
今から30年~40年くらい経つと思われます。
道が埋め尽くされるほどのフレコン。
作業は8人で行いました。ユンボで吊る人、
下で掘り出す人(写真左下)、ミニダンプで運び出す人。
全部でフレコン9袋。4トントラックにいっぱいです。
このゴミは、結局は江丹別芳野にある廃棄物処分場に埋められます。
場所が突哨山から変わっただけです。
捨てる時は1人で捨てれます。
それを拾う人たちは、これだけ必要です。
手間もかかります。
森にとってもどうでしょうか。
30年間埋まっててもそのままの状態でゴミが出てきました。
化学工場のような変な臭いもしていました。
ビンもそのままの形で出てきます。
片づけた後の景色です。
クワやスコップで土を掘り返したため、来春のカタクリの時期には、
ここの植生はどうなるのでしょうか。
・・・しかし、森は自然に再生していきます。
来春はだめでも、いつかはきっと突哨山本来の植生に回復していくことでしょう。
だからって、森にゴミを捨てるのはどうかと思います。
捨てる前に、ちょっと考えてみてください。
わざわざ自分でトラックにゴミを乗せて、ガソリン代をかけてまで森に行っておろすこと。
今の時代、業者に電話一本で解決することです。
今年はカタクリ広場にパソコン一式が袋に入った状態で見つかりましたし、
草刈り後の草を大量のゴミ袋につめたまま捨ててありました。
森の授業中、時々こうした問いかけをします。
「突哨山に今まで以上に人が来るようになるとどう思う?」
たいてい、一番最初に出てくる答えが「ゴミが増える」です・・・。
間違いじゃないんですが、なんだかなぁとモヤモヤしてしまいます。
「人は森にくると悪さをする」というイメージが強いのが現状なのでしょうか。
「人は森にくると悪さをする」というイメージが強いのが現状なのでしょうか。
まぁともかく!
綺麗になった沢を見に来てください。
歩いて15分ほどです。
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