2011年9月8日木曜日

間伐現場

●秋山記念生命科学振興財団の助成を受けた、「森と里つなぎプロジェクト」の報告です。

陣内です。

9月から、東旭川町のKさんの山に、
間伐に入りました。

カラマツを手入れしてほしい、
自然に生えた広葉樹はできるだけ残してほしい、
大きな道はいらない、
散歩をしたり、薪をとったりしたい、
そんな要望でした。

40年たって大きくなったカラマツ、
樹高は25mちかい。こみあったところを
間伐するのに一番の障害は、広葉樹が
たくさんあって、倒す場所が限られること。

そして、まずは道づくり。
やっと、本格的な間伐だ!
と喜んでいたら、台風12号来襲。

ただでさえ水のわく現場なのに、
作りかけの道にものすごい雨が
降ってしまった。

この現場、ほとんど水の浸透しない
堅い粘土の上に、20cmくらい表土が
のっていて、これがスポンジのように
なって、水を含み、粘土との境目は
どこでも常に水がわく状態。

道をつくろうとユンボのバケットで掘ると、
掘ったはじから水たまりになっていく。
(晴れていても!)
土を水でこねるとどうなるか??
そうです、はてしなく泥沼になっていきます。

だから、水がない状態でしっかり締め固めたい。
でも、掘ればドロになる。どうする??
こういうとき、田邊由喜男さんならどうする?

結局、道の予定線の木を伐るだけにして、
まず地中の水をぬくためのカラマツ丸太を埋め、
それから柔らかい表土をとって、その下の粘土を出して
固めていく、というやりかたを選択。
写真は未完成、とりあえず通行できるようにして、
水だけは横に流すようにしています。


伐根やカラマツの曲がり材などは、
ふつうゴミになってしまうのですが、
埋めて路盤をかさあげするための
材料に使えばムダがない。
木は空気に触れなければ腐らない。


田邊由喜男さんに指導してもらった
やり方とはちょっと違う方法になりましたが、
どこでも水が出る、というのが手強いです。
まずは路盤が固くなったので、
あとは天気待ちです。

さてさて、この先天気はどうなることやら・・・





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