2012年1月16日月曜日

突哨山―比布町側の課題―

しみずです


昨年、比布町から突哨山につながる新しい遊歩道「ぴぴの路」ができました。
比布町民の桐一郎さん(現在は協議会の運営委員でもあります)が、町長に出した手紙がきっかけでした。
遊歩道の開設にあたり、打ち合わせや草刈りなどの作業に参加させていただきましたが、比布町にもこんなに、突哨山を思う人たちがいるんだと思い、うれしくなりました。

遊歩道もできて、ちょっと一息・・・と思いきや、突哨山運営協議会から新たな課題がでています。
比布町とは「案内板の設置」と「人工林の管理、間伐イベントなどの実施」について現在検討しています。




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ちょっと話がそれますが。

突哨山の遊歩道に関してはいろいろと議論を重ね、現在に至っています。一つの山で、何かをするとき、本当に賛否両論あります。年間4~5回ほどの協議会なので、一つの事柄が決定するまで時間も必要とされます。


しかし、「山」に関して、こうした議論が盛り上がっていくことは素晴らしいことです。
協議会の運営委員は植物や動物などの専門家もいますが、自然の中で活動する市民団体、農家の方や、突哨山に思いがある一般市民、旭川市や比布町など、いろいろな立場の人たちがいますので、なおさらです。いろんな観点で考えていくのは難しいことですが、やりがいがあります。

協議会では、ちょっと専門的な話が多いのが反省点と感じています。山の議論をする際には不可欠なことだとは思いますが、どんな人でもわかるような、参加しやすいような協議会を作っていくことが事務局の大事なことと感じています。
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話がそれましたが、
議題の一つは、2014年に突哨山にある看板のデザインや構成を統一することです。
協議会では、2年ほど前から、看板の設置数やデザイン、文章などの見直しを重ねてきました。

特にこうした「人工物の設置」に関しては、非常に複雑な問題です。
「景観を損なう」「手入れと称した自然破壊」などという意見も寄せられている一方、突哨山に初めて来る方が増えてきているのも事実で、「現在地がわからない」「どういうルートで歩けばいいのか」「所要時間は?」などの意見も寄せられます。

協議会では、両方の意見をふまえ、目立ちすぎず、しかしわかりやすいように自然素材を使った看板、設置ヵ所も必要最小限にとどめる。そして突哨山全体でデザインも統一しようということで進んでいます。



そして2つめは、「比布町側の人工林」についてです。
ぴぴの路ができたことで、森に関心をもつ人でてきました。カタクリフォーラムでぴぴの路を歩かれた方からは「ここの人工林なんとかならないの?」とありました。

こちらも複雑な問題です。
木が密生してうす暗く、専門的に見たら育成不良で単調な林なので手入れをしたほうが良いという答えがでます。しかし、森にはいろんな姿があります。夏、こうした場所は格好の日陰になります。地面には他の植物が生えにくいことから、座って休憩する場所にも適しています。あと、木が整列して生えており、歩きやすいことから動物たちの移動経路にも利用されます。

・・・とにかく、まずはできるだけ多くの比布の人たちと一緒に歩いて、森の現状を見てみたいと思います。森の様子を感じて、森のこれからを考えてみませんか。「どうしよう」をみんなで共有していきましょう!


いまは、森(山)のことで議論する場がなさすぎると陣内さんからもよく聞きます。


このきっかけを大事にして、一人でも多くの人が、森のことを気にしてもらうことができれば、そして突哨山を考える時間がふえていけばいいなと思っています。


今年、比布町側の人工林で、観察会、枝打ち体験、もしくは1本だけ伐ってみる間伐体験を予定しています。
詳しく決まり次第、ホームページなどで紹介します。






~おまけ~

1月13日に、比布町役場にてこうしたことの打ち合わせに行ってきました。
その帰り、協議会の桐さんが「見せたいものがある」ということで、自宅にお邪魔しました。


すると


桐さんが趣味で作っている 氷のモニュメントを見せてくれました。
特殊な筒の中に「造花」を入れて凍らせて作るようです。生花でもできるようですが、「生花は高い!」ということでした。ひびが割れたり、気泡が入ったり、意外に難しいとのこと。
趣味で作っていたら、ある日突然、記者が訪ねてきて、新聞に紹介されてから、ずっと作っているようです。
完成した作品は、旭川市立病院の中庭などに寄贈されるようです。





 カ・・・カタクリ版が見てみたい!
 他には趣味で木彫りや指輪なども作り、似顔絵も得意とします。

・・・「すごい」のひとこと。

特にこのシラカバで作った魚の彫刻にはびっくり。このアイデアはでなかったなぁ。


 これも桐さん作。

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