2012年1月26日木曜日

グラップル試乗会の様子



しみずです。


1月25日、ペーパン・里と森つなぎプロジェクトの一つで、トラクターグラップルの試乗会を米原で開催しました。今回は、主に米原地区に限定したイベントでした。

 会場は地元の人から「よねしち」と呼ばれる米原7生産組合。ここで「ペーパン田棒(だんぼう)」
を生産しているんですよ!

普段、機械の扱いになれている農家のみなさんに乗って頂いて、このグラップルの将来性について話あいました。

「慣れれば簡単だなぁ」
「コード(腕の上部やつかみの根本などにある)がむき出しだから山で使ったら、傷ついて切れるんじゃないか」
「アウトリガーの出し方からして、よけいに道幅が必要になる。」
「ガクガクする!」
・・・などなど。

今回は95馬力のトラクターをお借りしました。

また、中には動画サイトで、ドイツの林業機械を見たという人もいました。
牧さんのもっていた模型で、「どうなんだ、これは」といろいろ議論。


午後からは、お客さんも少なくなったので、スタッフで遊・・・ではなくて、技術向上のためにいろいろと遊んで・・・いや、遊んでないな。
すごい真剣に、いろいろなパフォーマンスを考えていました。


石黒さんは、原木を立たせる技術が向上!鳥居づくりにチャレンジしました。
『うちの庭に鳥居作りたいわぁ』と考えてる方。石黒さんをぜひ!

牧さんは、アルミ缶をつぶさず持ち運ぶ技術が向上!
5m先で休憩している人に「差し入れもってきたぞー」がこれで可能となった・・・!

陣内さんは運転補助技術が向上!
途中、お子さん連れで見学にきた方もいました。
子どもたちも、運転してみて「楽しかった!」と笑顔。日本初輸入の機械に日本初搭乗した子どもたち!

僕はというと・・・


原木で字を書く技術が向上しました!しょーもなっ!
山で燃料が切れそうなとき、「ガスケツ」と大きく斜面に描くことで、こうした危機から脱せられる!
原木を14本用意する必要があるが、そこは気合でカバーする。
木が本になりました(笑)


ちょっとふざけていろいろ書きました(笑)
これくらい上達したという雰囲気がわかれば幸いです!


そして、地元の方にもすこ~しは気にしてもらえたはず!
いずれ、山の手入れにやる気が出てきた時「あんなのあったなぁ」と思い出してくれれば・・・

でも、やっぱりきちんと実用してみたいと思っていますので、次回は山の土場でやってみます。
やまびことの相性は△。
グラップルで掴んでやまびこに乗せる時は、相性が悪いです。つかみが開いたとき、やまびこの本体にぶつかってしまうからです。
なので、写真のように、材の端っこをもってスライドさせて乗せるようにします。結局やまびこにワイヤーがついているので、そっちで積んだ方が効率いいです。

やはりこいつは土場専用なのか。やまびこが材を下したあと、綺麗に整理する、トラックに積む役になりそうです。





↓からは、今の気持ちを乱雑に書いてみました。



「山はもっている」
だけど、なんもしてない。なんもできない。なにができるのかわからない。とくになにもしようと思わない。
こうした問題にぶつかっている最中です。

いろんな環境を考える団体があって、森の手入れについてうたっている今。
山は持っていないけど、知識があったり、関心があったり、周りでは徐々に興味を持ち始めてきたと思います。


だけど、肝心の山主は・・・。ぼくたちがいくら気にしていても、山主が無関心ならどうしようもありません。
昔と比べたらいろんな要素で魅力がないかもしれない・・・だけど、これからまた魅力的な山になっていくと信じています。魅力ある山にしていけばいいんです!時間はかかるけど、できるはずです!
金銭面で魅力的なのか。生き物がいっぱいいて魅力的なのか、それはいろいろあっていいと思います。
まずはどんな形でもいいから、今より少し山を考える時間を作ってみる。
山主さんにも、ちょこっとずつ、その思いが伝わっていけば・・・



これからを生きていく子どもたちのために、この自然環境をダメにしないように、僕たちでちゃんと考えていく義務があると思います。

山に活気を、未来を。

だから森で遊ぶイベントを企画する。
木で「もの」をつくってみる。
動植物の調査する。
間伐体験をする。
道づくりを考える。
薪を割ってみる。
フォーラムを開催する。
聞き取り調査をする。
機械を買って、可能性をさぐってみる。
いつ、どこで、どんな人に火がつくかわからないから、多方面から呼びかける。



「森ってね・・・」
   もりねっとの「活かす」「つなぐ」。どこまでいけるだろう。


簡単に書くべきことではないが、こうした森の問題も、コウモリと同じで調査が進んでなかったり、知られてなかったり、疑問や課題だらけ。
だから、やりがいがある!



これからは、森で働くことに憧れるような時代になったらいいなぁ。


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