今回は写真がたくさんあります。そして長いです。ごめんなさい(笑)
10月14日、東鷹栖で完成したての「森の道」を地元の方々に見ていただく見学会を開催しました。
ようやくできました(正確には最後の手直しが来年にありますが)。
長かったなぁ・・・。もりねっとが施業した中で最大規模の現場でした。
しかし、道が出来てからが本当のスタートです。
今回の良い点、反省点を活かして次につなげていきます。そして山主さんの山への思いを復活させていかないと!
森の道をつくるきっかけとなったのは、森と里つなぎプロジェクトです。どんな道で、どんな考えで施業に至ったのか。
詳しくは陣内さんが書いているブログをどうぞ!↓↓
http://moritosato.blogspot.jp/
●森の道で山主さんをワクワクさせたい。次に引き継ぐ人もワクワクさせたい。「こんないい山持ってたのかぁ!?」なんて驚いてくれたら嬉しいなぁ。って思いながら作業してました。
●見学会の様子を紹介します。
最高に気持ちのいい森の道見学会でした(主催側がいうのもあれですが)。
なんていうか、おしゃれでしたv
森の道に座る。語らう。
入口に、雨よけのブルーシートとたき火。
即席の山小屋です。
作業中の写真も飾りました。
洗濯バサミが森の道に生活感をかもしだす!(笑)
「雨降りだったから誰も来ないんじゃないかと心配だった」と陣内さん。
しかし、20名近くの参加者に嬉しい悲鳴。
「あぁ、椅子が足りない!」と丸太を切る。いくらでもあります。
火があると自然に会話も弾みます。
山への想いがどんどん膨らむ時間になりました。
ある小学校の教頭先生がおっしゃってました。
「現代の生活で、生徒が火にあたる時間がないのは残念。
火をみる機会と言ったら理科室にあるアルコールランプや家庭科室のガスくらいだ」
なんか、その言葉を思いだしました。
なにもこれは特別じゃない。
なにもこれは特別じゃない。
山主さんと山で山の話をする。
これがなんだか楽しくなってくる。
なんかいい顔していたのでスタッフを撮っちゃいました(笑)
周りを見回すと、「あっ森の中だった」なんて(笑)
森の道を歩く。森を読む。
森の道は、木との距離が近いのも特徴。
どんな木があるのかな、次はどこを伐ろうかな、山菜はでてるかな。
なんて考えながら歩けます。
山にあるもの(土や粘土、石)で道を作っています。
土や砂利は他から運んできていません。
※砂利は一部では必要なんじゃないかと試行錯誤中ですが。
ここは排水が上手くいった場所。
写真ではわかりにくいのですが、道に勾配をつけています。
水はゆるく浅く広く流すようにと教わり、頑張ってみました。
陣内さん(赤いジャケット)の手の下から水が流れた様子がわかります。
側溝はつけていません。土もしっかり固まっています。
土が固まるかどうかは、ユンボでほってみて土質を確かめればわかります。
上手く固まる場所だけじゃなく、ぬかるんでひどい場所も残念ながらあります。
そういう場所はどうしたら・・・。うぬぬ。
谷側から撮影。
3m幅の道なんですが、こうしてみると道があるようには思えません。
山側から撮影。
表土を道の両側に残しているので、植生の回復が早く、
なおかつ根を張ってくれるのでしっかりとします。
伐根も置いてます。
シラカバは早くもボウガしていました。
軽トラで入ってきて、薪を運べたら最高です。
今回の法面の高さは40㎝(補助金の関係上)なので、
トラックを横付けして、山側から材を転がして運ぶにはちと低い気もしますが。
運ばれる日を心待ちにしているカラマツ君。
カラマツの下のホオノキ。
雑木は森の臓器です。大事なんです。
出来れば大切に残していきます。
道から外れる。自由。
森の道を一歩はずれると林内です。
ここは国立公園ではありません。
自分の森です。
なにしようかな。
写真を撮るのが好きな僕には最高でした。
素敵な景色がありました。
なぜここに石積みが!?
歴史を感じます。
伐根の前にあるトドマツ(高さ30cm)とミズナラ(1,2m)。
この伐根は、僕が伐った木です。
倒す方向(写真奧)に生えていたのですが、つぶしたくなかったので丁寧にやりました。
なんとか2本とも無事でした。
それを見ていた足立さん(ユンボオペレーター)が一言
「こいつらつぶさないように引っ張るわ(集材するわ)」
ありがたかった。優しいユンボ乗りの人で。
残ったからには元気に育って欲しい!
将来残す木には、白スプレーで印をつけています。
最後は、最近忘れられていたトラクターグラップルを紹介。
トラクター(大型)につけるグラップルで、土場整理に使えます。
やまびこ(小型林内作業車)で土場まで運んで、
整理やトラックに積むときなんかに活躍できます。
小さい機械なので、効率は期待できませんが、
休みの日に自分が作業する分にはちょうどいいのかもしれません。
森の道にあったサイズの機械です。
●全ての森にこの道が必要というわけではありません。
僕たちがこの道で目指すのは、まさに「森を活かす、人をつなぐ」ためで、大きな機械を入れて効率よく作業する道ではありません。
この道があることで、山と身近になって、山の価値を取り戻すことができたらなと思います。
●現在、米原で「犬と気持ちよく散歩ができて、薪がとれる」道づくりを施業中。
11月4日に見学会を予定しております。
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