2018年11月4日、第4回目となる森薪塾を開催しました。今回のテーマは「フィールド拝見とお手伝い」の予定でしたが、参加者の皆さんにできるだけ多くの伐倒や牽引などの体験をしていただきたく、今回もポンヌプリのトドマツ人工林を講習会場としました。
今回の参加者は9名。内4名が初参加、さらにその内2名は帯広畜産大学の女子学生さんでした。今回の森薪塾に参加するためわざわざ帯広から参加していただきました。
講習は初心者チームと常連さん2チームの計3チームに分け実施しました。
初心者チームはまず森づくりの考え方を知るため森の中を散策し、間伐や路網について学びました。そのあとチェンソーの扱い方、伐倒の基礎を学び実際にそれぞれトドマツを1本ずつ伐り倒しました。
初めての伐倒体験
常連さんチームはそれぞれ交代で伐倒班と搬出班に分かれて行いました。伐倒班は間伐の対象となる木を自分で選木し伐倒して枝払いをします。そして今回はトラックに乗る長さの3.5mの長さに切り揃えるところまでやってもらいました。みなさんこれまで伐倒は何度か経験していましたが、枝払いは初めての体験の方がほとんどでした。枝払いは見た目以上に重労働で枝の重さやたわみの方向を読み間違えるとチェンソーが挟まれます。細い枝でも挟まれると外すのに一苦労です。
見た目以上に体力を使う枝払い
搬出班はPCウインチ(エンジン式ポータブルウインチ)を使って、枝払いされた木を林道脇まで引き寄せます。この時注意しなければならないのは引き寄せるルートです。引き寄せる対象の木からウインチまで直線のルートになるようロープを設置しなければ切り株や立木などの障害物に引っかかって上手く引けません。みなさん慎重にルートを選び、声を掛け合って作業をしていました。
PCウインチでの牽引作業
最後に皆さんから感想をいただきました。
今回は比較的狙った方向へ倒すことができたが枝払いが見た目以上
に大変だった。
生き物をいただいていると実感でき、山の細かい部分が見えるよう
になってきた。
2回目の参加だったがチェンソー作業が楽しくなってきた。
ツルがらみでかかり木となり倒すのに苦労した。
これまで自己流でやっていたが正しい知識を学ぶことができた。
などなど皆さんそれぞれ楽しく充実した講習会になったのではないでしょうか。
わざわざ帯広から参加していただいた帯広畜産大のお二人
最後にみんなで記念撮影
次回の「森薪塾2018」は1月13日(日)を予定しています。今年度最後の講習会となります。テーマは「雪の中で広葉樹林の手入れ」です。これまでの針葉樹人工林とは一味違った広葉樹自然林での森づくりの考え方と広葉樹伐倒、枝払いを体験していただきます。
年度途中からでも、初心者の方でも参加可能です。参加ご希望の方はメール(maki@morinet-h.org)または電話(0166−60−2440)までご連絡ください。
このプログラムは株式会社かんぽ生命保険の協力により運営されています。
(中村)
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