2012年4月23日月曜日

突哨山 植生調査のご案内

しみずです


●突哨山は現在、ほとんどの遊歩道に雪が残っています。
今週いっぱいで雪がとけると予想していますが、その後雪とけ水が流れ、ぬかるみや、泥がはねるなど汚れやすくなります。
今の様子では長靴が非常に好ましいです。

写真は昨日(22日)の様子。



★今回は春の植生調査の紹介です。
調査を手伝っていただける方を募集しています。


突哨山運営協議会では、2009年から3年おきに植生調査を実施していくことを決めました。

アイヌの時代から、人によって「利(活)用」されてきた歴史。
ゴルフ場開発計画がきっかけとなって自然を「保全」しようと見直されてきた歴史。

そして今、指定管理制度になり、突哨山を「保全と利活用」の両方を考えるようになってきました。



調査の主な目的は、自然(植生)の現状をデータにとることで、この先の自然の移り変わりを目で(写真で)わかるようにするためです。

写真は3年前の様子。陣内さんに髭がない!(笑)


わかってどうするか?
・・・わかったうえで、突哨山の管理方針を決めていくことになるんです。

具体的にどう管理が変わっていくかというと、草刈りや遊歩道の新規開設(おそらくもうないでしょうが)、人工林の手入れなど、人が森に手を加えるときにこの結果は大きく配慮されます。


遊歩道の両側に生える様々な植生。散策時に踏まる可能性が高い場所です。
どう変化していくのか、こうしたところも調査します。


こうしたことは、指定管理である僕らが気をつけて作業をしていけばいいんですが、

突哨山を親しむ皆さんにいずれは来るだろう大きな問題があります。




カタクリの勢力の問題です。

突哨山のほとんどに分布しているカタクリですが、クマイザサの勢力拡大による影響があるんじゃないかと言われています。・・・まだ遠い未来だと思いますが・・・

特に尾根筋だと、1年に1m、ササが進出していくことがわかっています。
写真にもあるように、ササがカタクリをだんだんと覆っていきます。


写真右のササ群落が左側(カタクリ群落)へと進出している様子です。


こちらは人工林の日陰によるカタクリの影響を調査しています。


カタクリは春先の太陽の光がとっても重要です。
日が当たらなくなると、生長ができません。

ササを刈るか刈らないか・・・要するにカタクリを残すために 人の手を入れるのか、それとも自然の姿を見守っていくのか・・・

こうしたことを考えていく時に、ちゃんと目に見えるデータや写真があったら議論が進んでいくと思います。

その判断材料を集めるのが今回の植生調査だとも言えます。



参加していただく皆さんには、プロットの設置や、記録とりに協力していただきたいと思います。
あれば、図鑑などお持ち頂いても構いません。
お昼休みなどに、図鑑と照らし合わせるなどして勉強できるかもしれません。


講師は旭川帰化植物研究会・突哨山野の花グループの塩田惇さんに来ていただきます。


チラシは 近々HPトップページに掲載します。
申し込みはもりねっとまで。






★おまけ★

突哨山の野鳥 その4


まだ「その4」ですが、行き詰ってきた感じが(笑)あと2種類くらいは紹介できます。
きっとたくさんいるのに、気づけないだけなんでしょうね。

ちなみにカタクリ広場で、じっと林をみているだけで、これまでの紹介してきた野鳥には簡単にであえます。


今日はキバシリ。初めて撮った野鳥です。

なにかが木にとまったのは見えたのですが、写真に写しても写っていない・・・。
不思議に思い、画像を拡大してみてようやく気付きました。

しっかし、この鳥は見事な保護色をしていますね。


いつもよりちょっとサイズ大きく載せました。拡大してみるとわかるはずです。

見た感じ、シジュウカラ、スズメよりも小さい体です。
この大きさ、木の樹皮の一片と同じくらいですね。
カラマツや、ミズナラなどにとまると、たちまち “樹皮”にばけてしまいます。



おそらくですが、すごい巻き舌でピュリリリリリリリリってさえずるのがこの鳥でしょうか。
それに、樹上を飛ぶスピードも結構速いんですね。
(きっともってあの時飛んで行ったのはこいつのはずだっ!)


一回見つけると、面白いように見つけることができます。カタクリ広場からも見ることができました。
シジュウカラやゴジュウカラとまじっていました。

最後に 拡大写真をポンッ


・・・キバシリ・・・ですよね???
図鑑で判断しただけなんで、今更ですが不安になる(笑)


キバシリですよね!?違う?


まぁいいや。かわいい鳥ってことです(笑)


0 件のコメント:

コメントを投稿