10月3日火曜日、今回の「森薪塾2017」は東京大学富良野演習林において見学会を実施しました。
同演習林は1899年(明治32年)に国有林を譲り受け、現在は富良野市内約22千haの森林で林学に関する様々な研究や実験を行なっています。
平日にも関わらず、道内各地から総勢16名の方々にご参加いただきました。 |
見学会では犬飼技術主任に終日ご同行いただき、同演習林において50年以上にわたり取り組まれている「林分施業法」について説明を受けたあと、いくつかの現場を案内していただきました。針葉樹を中心とした天然林、36年前に台風による被害を受け回復途中にある二次林、集材現場や原生林など、それぞれの林相に応じた施業方法などについて詳しく説明をしていただきました。
森林資料館で「林分施業法」について説明を受ける。 |
様々な樹種の丸太標本。樹齢数百年のものある。 |
林内で演習林での施業方法について解説する犬飼技術主任。 |
集材現場での作業も見学させていただきました。 |
原生林にて、倒木の幹からエゾマツなどの幼樹が発芽しています。 |
今回の参加者の方々の中には、山林を所有されている方や森林に関する仕事をされている方もおり、皆熱心に説明に耳をかたむけていました。
今回訪れた森は、私たちが普段接している森とは時間や面積のスケールが違います。しかし森林環境の保全や森づくりの考え方において、きっと皆さんそれぞれの「理想の森」が見えたのではないでしょうか。
今回の見学会が参加者の方々にとって、これからの森との関わり方の手がかりになってもらえたら嬉しいです。
(中村)