2021年12月16日木曜日

突哨山間伐体験2021〜クリスマスツリーのおすそわけ〜


毎年恒例のこのイベントですが、今年も無事開催することができました。

今年の参加者は午前中の一般の方が26名。

午後は札幌の福祉法人「麦の子会」の皆さんが40名。

合計66名とたくさんの方にご参加いただきました。


ここ数年はライナーさん(https://www.liner.jp)に広告を出すと

次の日には定員に達してしまうという盛況ぶりです。

みなさんありがとうございました。

 



この日は天候に恵まれ過ごしやすい一日でした。

毎年、ツリー間伐の日は好天に恵まれます。

出発前にみんなで「ガンバルゾー!オー!」と気合を入れました。


 


間伐現場に到着し

間伐されている場所とされていない場所の違いを見ながら

間伐の効果や間伐する木の選び方などのお話をしました。

 



ここでは森の将来を託す

残す木を選んで

その木の邪魔になっている木を間伐の対象木として選びます。


 


どの木を残して

どの木を伐ろうか上を見ながら考えます。


 


伐る木が決まったら

どの方向に倒すかを考えます。

周囲の木や枝にできるだけ掛からないように慎重に決めます。


 


倒す方向が決まったら

ノコギリで切り始めます。

倒す方向に対して「受け口」を正確に作らなければいけないので慎重に切っていきます。


 


 慣れないノコギリ作業は大変ですが楽しそうです。




 兄妹で協力してがんばっています。

 


最後はおとうさんといっしょに。

 


うまく狙った方向に倒すことができました。


 


立派なクリスマスツリーが採れました。


 


ツリーはブルーシートに包んで、雪の上を引きずりながら下山します。

こちらの方は事前に練習してきたそうです。


 


こちらのお子さんはノコギリ作業も運ぶのも全部一人でやったそうです。

スゴイ!

 

 

皆さんからお家に飾ったクリスマスツリーの写真をいただきました。

 










写真をご提供いただいた皆さまありがとうございました。

今年はどれもみんないい形のツリーですね。

やっぱり本物の木はとってもいい雰囲気です。

自分たちで苦労して山から伐り出してきたかいがあったのではないでしょうか。


来年も無事に開催できるといいですね。

参加された皆さんありがとうございました。

(中村)

2021年11月17日水曜日

2021年11月14日 第4回森薪塾やりました!

 


 

 秋が深まる森で今年4回目となる森薪塾を実施しました。

今回は11名の方にご参加いただきました。



今回の目標は小屋の壁に使う板材を採ることです。

丸太を製材して板にするためにはある程度の太さが必要になります。

今回は胸高直径40センチ程度のトドマツを選びました。

胸高直径とは胸の高さ、地上高およそ130センチの直径のことを言います。


 

直径40センチクラスの木を伐倒するには追いヅル切りが効果的です。

追いヅル切りは受け口を作った後、伐倒方向と反対側(後方)に切り残し(追いヅル)を作り、突っ込み切りで落ち着いてツルを作れます。また、チェンソーのバーの長さ以上の太さの木を倒す時に、左右からツルを作ることができるんです。



この木は枝が隣の木に当たっていて、なかなか倒れてくれず苦労しましたが何とか倒すことができました。 


 

倒した後は枝払い作業です。

木が大きいのでチェンソーが挟まるとどうにもできなくなってしまいます。

力の掛かっている方向や木の動きを見ながら慎重に枝を払っていきます。


 

同じように玉切りも注意が必要です。

チェンソーが挟まらないように、動いた木が自分に当たらないように、ここで切ると木がどう動くのか予想しながら切っていきます。


 

枝払いをして長さを揃えた丸太は林内作業車「やまびこ」で移動し、後日製材所へ運ぶことにしました。

それにしても木がデカいですね。

 

 

午前中の作業はこれで終了。

場所を移動してお昼の準備をしました。

今回も焚き火の上にはいろんな食材が並びました。

寒くなってくると焚き火の暖かさがありがたいです。

次回はもう少し焚き火を大きくした方が良さそうですね。


 

こちらはピザ風のパンでしょうか。

チーズがうまく溶けて美味しそうですね。


 

こちらではメスティンで炊き込みご飯。

味見させてもらいましたが、とっても美味しく炊けていました。


 

みんなで焚き火を囲みながらワイワイガヤガヤのんびりした後は午後の作業開始。

小屋の柱や梁に使う丸太を加工しました。

自作の治具で丸太の面をとっています。


 

こちらではひたすら皮むき。


 

作業の合い間に木登りをして遊んだりしました。


 

今回も楽しく作業をすることができました。

当日は雨予報でしたが、幸い雨はほとんど降らず天気にも恵まれました。

参加していただいた皆さんありがとうございました。

 

 

次回は来年2月を予定しています。

雪の中で作業をしたり、焚き火をしたりするのもまたいいものですよ。

みなさまのご参加お待ちしてます。

 

(中村)

2021年10月6日水曜日

2021年10月3日 第3回森薪塾やりました!


 

9月は緊急事態宣言のため中止としましたが、ようやく今年3回目の森薪塾を実施することができました。

今回は7名の方々に参加していただきました。

今回、欠席の連絡をいただいた方の中にワクチン接種の副反応で熱が出て、という方が何人かいらっしゃいました。お大事に。

 

今回の作業はまず原木の搬出作業から。

前に伐り倒したトドマツをPCウインチで林道脇まで引っ張り出します。



 今回は丸太の頭にかぶせるスキッドコーンを忘れてきてしまったため、立木や切り株に引っかからないように丸太の頭を動かさなければならず苦労しました。

改めてスキッドコーンのありがたさがよく分かりました。

そして次回は忘れ物をしないように気をつけます。


 

 集めた原木をクレーンでトラックに積み込みます。

 

 小屋の建設予定地まで運んだところで午前の部は終了です。

 

 お昼はまず焚き火を起こすところから始めます。

今朝まで雨が降っていたので薪が湿っていました。

うまく火が起きるでしょうか。

 

 ガンビ(白樺の樹皮)のおかげでうまく火が起きました。

やっぱり白樺は火点きがいいですね。

 

 みんなで焚き火を囲んでのんびりランチタイムです。

焚き火の暖かさが心地いい季節になりました。

 

 今日の私のランチは横着してカップラーメン。

シーフードヌードルに焚き火で焼いたウインナーととろけるチーズをトッピングしています。

 

 きこりを目指す杉戸くんは「きこりの切株」をみんなにおすそ分けしていました。


 

 午後は木材の加工をしました。

柱となるカラマツの皮むきは結構大変な作業ですが楽しそうにやってますね。

 

 皮をむいたら土に埋まる部分を焼いて腐りにくくします。

 

 こちらでは梁となるトドマツの面取りをしています。

オリジナルの治具を使ってチェンソーが真っ直ぐ進むようにしています。

 

 模型を使って寸法などを確認しながら作業を進めます。

 

 今日の作業はこれで終了。

日が短くなり、あっと今に一日が終わってしまいます。

午前中は危険を伴う作業もあり緊張して作業をしましたが、午後はのんびりまったり作業をしながら森での時間を楽しむことができました。

今回はいつもより少ない人数でしたが、少ないなりに充実した時間が過ごせたのではないでしょうか。

 

次回は11月14日(日)を予定しています。

何事もなく開催できたらいいんですが、皆様のご参加お待ちしております。

 

(中村)