きょう、ある助成金の一次審査のプレゼンテーションに行ってきました。
そこであたえられた発表時間は5分間。
会場に向かう汽車の中、ずっとしゃべる練習してました。
本番では、一生懸命しゃべって、途中、息が切れてしまいました。
息を吐き出すだけで、吸い込むのを忘れていたようです。。。
提案した事業のテーマは、
今年から本格的に取り組みはじめた、
「森の道」づくりの技術確立と、
それを活かして森と里をつなぐ、
森のめぐみ(薪や山菜)や、
つながり(ツアーや体験)が里に循環する、
その仕組みを作り出す、そういう事業です。
5分間、なんとか終わった。。。。
でも、事業の説明だけで終わってしまった。
ほんとうは、その背景に、
地元の森の管理が、国・道・民に縦割りになっていてつながりがないとか、
木を伐りすぎて、ササ原から回復できない森林があったり、
民有林では、6~7年前までは、「誰も間伐材を買ってくれない」
リーマンショック前は、「どんどん木材を出そう」となってはげ山ができた、
山主さんは高齢化、次の世代は無関心、植えて40年放置の森もたくさん。
森の所有の境界線がよく分からないところもある、
森にどんな木がどのくらいあるのか正確に分からない、
林業現場も高齢化で、若手に技術が引き継がれない、
機械が建設機械ベースで林業専用でない、
現場作業の総合的な教育機関がない、
国産材が使われるようになってきたけど、
持続可能な森のマネジメント体制がないとか、
その根拠となる森林生態系・樹木の基礎研究が不足しているとか、
現場作業の生態配慮と木材生産性確保の両立など、
教育システムや基礎データがないとか、
(ムズカシくてごめんなさい・・)
環境配慮のため、山主さんが木を切るのを規制したら、何らかの補償が必要?とか、
(賛否は議論が必要ですね・・・)
地元と森林を熟知する、森林マネジメントする人材育成が必要?とか、
欧米では、これらはほとんど税金で公的機関がやっているとか。。。
そんな、いろんな森林管理と林業の背景はあまり説明できませんでした。
日本の林業が、あまりにも問題山積すぎるのです・・
僕も熱くなりすぎたし・・。
やっぱり、森の体験や講座でも感じることですが、
森や林業の問題はホントに知られていない。
でも、がんばっていろんな活動をみなさんと広げて、
いつか、こんな問題がみんなに少しずつ知られるようになって、
「こうやったらうまくいったよ」というモデルも各地にできて、
「今の林業はね・・・」と、最初から説明しなくても
ある程度の人たちが分かっている状態を、作っていきたいです。
5年とか、10年かかりそうだなぁ・・・
そんなことを感じた一日でした。
審査が終わって道すがら、
「エビス」のスタウトをテイクアウトして飲みました。
うまかった~~
さあ~明日もがんばるぞ~~~~~~~
今日はグチっぽくなってしまいました。すみません。