2018年1月30日火曜日

突哨山間伐体験2017〜クリスマスツリーのおすそ分け〜を実施しました!


 


12月10日(日)、突哨山で毎年恒例の「突哨山間伐体験〜クリスマスツリーのおすそ分け〜」を実施しました。午前の部、午後の部と2回に分け、総勢53名の方に参加いただきました。
 このイベントは一般の市民の方に、間伐の体験を通しその意味や効果を学んでいただきながら、間伐材の梢(こずえ)をクリスマスツリーとして持ち帰ってもらうという趣旨で実施しています。




 今回の参加者は4歳から80代まで。親子三代で参加された方もいらっしゃいました。カタクリ広場入り口から間伐の現場まで1キロ弱の雪道を歩きます。小さい子はソリに乗せたりおんぶしたり。この日は比較的暖かく、天気も穏やかでした。
 20分ほどで間伐が必要なトドマツの人工林に到着。間伐の説明を聞き、それぞれ伐る木を選びます。選木という作業です。
 選木はまず将来を託す木を選び、その木が成長するのに障害となりそうな周囲の木を伐倒木として選びます。そうすることで残された木は十分に光を浴び、成長するスペースを獲得することができます。



 伐る木が決まったら、のこぎりで切っていきます。この時大事なのは倒す方向です。周囲の木にかからないように慎重に倒す方向を見定め、受け口の位置を決めます。そして追い口を切っていきます。地味ですが結構大変です。



 なんと、倒した木の梢から立派な鳥の巣が出てきました。何の鳥の巣なんでしょうか?もう使われてなければいいんですが。でも、なかなかお目にかかれない貴重な体験です。




 倒した木から梢をいただき、最後はブルーシートで包んで、みんなで引っ張って下山します。ここが一番大変な作業です。みんなで協力しながら引っ張ります。



 後日、参加された方々からご自宅やお店に飾った写真をいただきました。



 森さんご一家からは可愛く飾られたツリーの写真をいただきました。娘さんは冬休みの自由研究として間伐体験のことを書いてくれたようです。間伐の意味や木の伐り方など、きちんと書かれていてびっくりです!森さんありがとうございました。




もう一枚は前田さんが経営するお店に飾られたツリーです。雑貨を扱うおしゃれなお店にシンプルなツリーが置かれ、存在感がありますね。
 前田さんありがとうございました。



 たまにこういったフィードバックをいただくと、本当に励みになります。今年もやってよかったなあ。来年もできるだけ多くの方に体験していただきたいです。

(中村)

2018年1月26日金曜日

「森薪塾2017」第4回講習会 フィールド拝見とお手伝い



 11月12日(日)、今回の「森薪塾2017」のテーマはフィールド拝見とお手伝いです。森薪塾メンバーの和田さん所有の森を拝見させていただきました。
 和田さんの森は4.haのトドマツ人工林ですが、場所によってはトドマツが負けて広葉樹が優先している場所もあります。また、立派な林道をはさんで反対側には人工林の皆伐後なのか、若い広葉樹のみの場所もあります。ある程度起伏もあり変化に富んだ面白い場所です。和田さんは昭和47年にこの森を購入されたそうです。しばらく手を付けていなかったようですが、近年森づくりに興味が湧き、最近では頻繁に奥様と一緒に森に入り、笹刈りなどを中心に手入れされているそうです。将来的には様々な種類の木が生い茂る豊かな森にしたいとのことでした。



森薪塾メンバーで山主の和田さん

 

 森薪塾メンバー全員で和田さんの話を聞き、お手伝いとして遊歩道の予定ルート上に生えるドロノキとシラカバを伐倒しました。そして薪材として利用するため林道までの数十メートルを皆で下ろしてきました。人が多いと作業もあっという間です。






 

 午後は場所を移し、東鷹栖のフィールドで広葉樹伐倒の練習をしました。
広葉樹は枝のはり方などから重心が偏っている場合が多いですが、ある程度の太さの木であれば、狙った方向に倒すために追いづる伐りが有効です。受け口を作った後、真横からチェンソーを突っ込み、つるを作ります。そして樹幹の後ろ3分の2をチェンソーで切ります。クサビなどを後ろから挿入し、最後に残った部分を切ります。クサビによりある程度の傾きは調整できます。

 まずはドロノキの抜根で練習


そして立木で実践


クサビで傾きを調整します

 突っ込み切りはチェンソーを水平に保ち、切り口を揃えることがとても難しいですが、みなさんなんとかうまくできました。

 さらに林内作業車の実演もできました。


ウインチで引き寄せ

林内を運搬します

 

 今回の森薪塾は和田さんの森を拝見し、広葉樹伐倒の練習、そして林内作業車の実演と盛りだくさんでした。みなさん普段とは違う森を見て何か感じていただけたでしょうか。
 私は和田さんの森づくりに対する思いがひしひしと感じられ、なぜかとても嬉しく、ずっとニヤニヤしていたような気がします。
 和田さんご協力本当にありがとうございました。
(中村)