2012年6月28日木曜日

まとめて報告!6月15日、17日分。

しみずです。



この10日間、いろいろ活動してきました。
コウモリ調査も始まり、写真だけはガンガンたまるもののブログの時間がとれなくていました。
本当は新しい情報を発信していくはずでしたが、溜まっていた分がありますので、少しずつ書いていきます。





●6月15日。ずいぶんと前の情報ですが一応。

【突哨山の全ルート草刈りしました】
いま現在(6月28日)は既に伸び始めちゃってるんですけどね!

あと、要望にありました「扇の沢口のぬかるみを何とかしてくれ!」ということですが、
間伐したカラマツ材を置きました!
これでスニーカーでも歩けるはずですよ!
歩いた感想は「入山記帳ノート」にでもお書きください!

突哨山の草刈りは、「歩いていて面白いように」刈っています。
遊歩道を全面的に刈るのではなく、「オオウバユリは残す!」とか「キツリフネは秋に面白くなるから残す!」、「ノブキは両側に1列あればいいや」、「ササはしっかり広く刈る!」、「サワフタギはここにしかないから絶対に切らないように気を付ける!」・・・などなど、色々考えて刈っています。


全ルートそれぞれの特色を生かした草刈りをしています。それでいて今年はちょっと幅を広めに刈っていますので、歩きやすくなっていますよ!






●6月17日 【もりねっとの日】

話は変わって 17日のもりねっとの日の様子です。
今回は、東鷹栖に設置中の森の道の見学と、伐倒練習などでした。

やっぱり雨でした・・・。

それでも今回集まった方々は山男の皆さんなので、気にせずレッツゴー!


現場の反対側には、皆伐し植林された場所がありました。
「このやり方でないと、北海道はダメなのか?」などとしばらく談義。
苗はアカエゾマツが植えられていました。

少ししてから施工中の現場を歩いてみました。
幅は2.5mほどで、少し細め。後日(後で紹介します)、森杜産業(株)の田邊由喜男さんが現場を見に来てくださいました。道が直線的、もう少し幅を広く、rはもっと大きくとる等、アドバイスをいただきました。



現在施業している山は、複数人が隣接して所有している山です。
そこに一括して道をつけて、今後の森の手入れをしやすくするのが目的です。

ユンボとやまびこ(小型林内作業車)で伐木処理をしています。

やまびこのウィンチで材を引っ張ってくるよりも、↓のようにするのが早いということで。

雨がひどくなってきましたが、せっかくなので選木して伐倒もしてみました。
ここの森は広葉樹の成長もよく、豊かな植生でした。
倒す先に、立派な(将来残す)広葉樹がないか、間伐効果は十分か、話し合って1本決めました。


ちょっと変わった?(今や普通の伐り方なのかなぁ)フェリングレバーを使った、チェンソーが挟まれない伐倒方法を紹介。



伐根の様子。写真手前が受け口。写真奥の真中にフェリングレバーを差し込み、右上が最後にきった場所です。

伐り終えたころにはみなさんずぶ濡れで、意気消沈していましたので八線小屋に避難。

薪ストーブで暖まりながらの昼食。

「道のうえを雨水がどう流れていくのか見に行きませんか?」と提案しましたが、

「もう外には出たくない!」

ということで、小屋の中で目立て講習。
山男をインドア派にしてしまうほど驚異の薪ストーブ(笑)・・・実際あの雨だとやる気でないです。ひどかったですね。



ちなみにチェンソーのバーについている木の板(バーの奥側)は砥ぐ角度を目視できる補助用具です。木の板で作ってみたいという牧さんのアイデアから木材バージョンが生まれました。


木の表面にレーザーで30度の線が焼かれているので、この線に合わせて目立てをすると、切れ味抜群の角度で砥げます(その他いろいろ力加減などありますが)。
実際各メーカーで売られているのは、バーの手前側にある赤いプラスチックのやつです。

ちゃんと強力なマグネットが埋め込まれており、バーにぴたっとフィットします。
ただ、森の中でなくしたら最後。見つかりにくいのが欠点です。



この道は現在も陣内さんや足立さんが施業中です。
「昔、自分の山には入ったが、今じゃいけない・・・」などと声もあり、森林所有者には気軽に入れる道を提供し、森の価値を改めて感じてもらえるようになっていただけると幸いです。


・・・最近陣内さんの顔を見ないなぁ。




さて、明日は僕も朝から別の現場で草刈りです。
また明日も更新するようにします。
生き物の写真がどっさりあるので、いつか一気に紹介しちゃいます(笑)
それでは。





2012年6月14日木曜日

山ガール! いえ、ガールではありません。 山かあさん?

おはようございます。佐野です。

もう6月なのに・・・こんなに寒くっていいんでしょうか?
今朝もストーブのスイッチを押そうか、押すまいか、悩んでいる私です。

もりねっとで仕事をするようになって、3年。
本業は事務員のハズなのですが、事務所で雑用と会計を担当していたのは1年ぐらいで、この2年は、たまてばこプロジェクトや森遊びなど、勝手に仕事を増やして、本来業務はそっちのけ。
これでいいのか、悪いのかは別として、事務所で数字を見ているよりも、フィールドの方が楽しい!
できることなら、事務仕事は誰かに替ってほしい、と思っている今日この頃です。

アウトドア、動物、植物などなど、全く興味のないまま、40年を過ごして来た私。
というより、山はキライ。
なぜならば、虫がいるから。
蝶や蛾などヒラヒラ飛ぶものは苦手だし、もし、ヘビなんて来ちゃったら、その場から動けないかも。
私が知っている花の名前といえば、チューリップにバラにカーネーション・・・・・とにかく、全く興味がなかった世界なんです。

なので、山装備なんてのも、まったく無知で、山へ行くたびに他のスタッフのみなさんから、
 「帽子は必需品!」 とか、 「寒くても暑くても脱ぎ着のしやすい服装」 など。
やさしく? ご指導いただいています。

もりねっとのスタッフは、マニアというぐらい、専門的な人たちばかり。

生き物のことなら清水くん。コウモリをはじめ、突硝山のことならすべておまかせ。
土木設計から酪農・農業、食べ物のことも詳しい国際派、石黒さん。
森や木のこと、知識というより経験値で教えてくれる、陣内さん。
たとえて言うなら、「百科事典」。知らないことはないのでは?と思うぐらい、何でも知ってる山本さん。
自分で調べなくても、誰かに聞けばわかるというこの環境。
ホント、恵まれています。

この前も、「なんで、犬は連れて行っちゃダメなの?」 と聞くと、
「犬のウンチの中には、いろんなウイルスや種が入っている可能性があり、そこにはない種のものを落としていくことになれば、その山の生態系を壊しかねない」 という話を聞きました。

そうか・・・

もしも、うちのワンを突硝山に連れて行き、ウンチにスイカの種が入っていたら・・・・
突硝山のカタクリはスイカに押しつぶされて、突硝山はスイカの名産地になってしまうのかぁ

自然って、すごいね。
これからもいろんなことを勉強していきます。
森に関しては小学生レベルの私ですが、みなさん、ご指導よろしくお願いいたします。

少しずつですが、山装備も揃ってきました♪

 


以前、ある方とこんな話をしたことがあります。

 「いい自然体験(森)ってね、
    車で走っていたら森があって、車を止めてちょっと覗いてみようかと思う。
    タンクトップにスカート、ハイヒールで森に入ろうとしたけど、歩きづらくて入れなかった。
    今度はスニーカーをはいて森に来た。
    でも、手足を虫にさされ、森の奥までは行けない。
    どうしたら、森の奥まで行けますか? と聞いてみた。
    教えられたとおり、長袖、長ズボン、運動靴。帽子をかぶり、リュックを背負い、
    それで、やっと森の入り口まで入ることができました。
  来た人が、もっと知りたい、もっと奥まで行きたい、と思わせるようなものだと思う。
  最初から全部教えるんじゃなくてね。」

まさに、今自分がやっていることを言われたような気がします。
ただ、森とか仕事とかのことだけでなく、生き方そのものを教えてくれた言葉だったように思います。深い言葉ですね。

最初から、どうしたら森に入れるか?あの森の奥には何があるのか?を教えてもらって森へ行けば一度で済む話なのかもしれません。
でも、虫にさされるから長袖を着る、道がわるいからスニーカーを履く、このことを知識として身につけるのか、経験からの学びとして身につけるのか、そこには大きな違いがあると思います。

40歳を過ぎ、物忘れは激しくなり、老眼もすすんでいる私ですが、自分の学びとともに、みんなにもそういう場を提供していけたらと思っています。

山かあさん、がんばりまーす!

ついでに、ネーミングも募集しちゃおうか・・・・
誰か、センスのいいネーミングをお願いします。