2020年12月16日水曜日

突哨山間伐体験〜クリスマスツリーのおすそ分け〜



2020年12月6日 毎年恒例の突哨山間伐体験〜クリスマスツリーのおすそ分け〜を実施しました。コロナ禍の中での開催となりマスクをするなどの対策をしながらの実施になりました。

集合写真を撮る時には顔が見えなくなるのでマスクをはずしていますが、飛沫が飛ばないように声を出さないようにしています。

これも新しい生活様式なんでしょうか。

 

今回は10組27名の方々にご参加いただきました。

旭川のローカルフリーペーパー「ライナー」に広告を出した次の日にはもういっぱいになってしまいました。

ライナーさん(https://www.liner.jp)いつもありがとうございます。

 

突哨山(とっしょうざん)は標高239mのなだらかな丘です。

突哨山の歴史的な背景などのお話をした後、今回の間伐現場がある人工林エリアまで1キロ弱をみんなで歩きました。小さなお子さんも元気に歩いてくれました。

当日はやや曇っていましたが、この時期にしては気温が高く、防寒着を着て歩くと少し汗ばむ程度でした。

突哨山の詳細についてはこちら(http://morinet-h.org/tossyozan/index.html

 

 

 間伐現場に到着し、まずは間伐についてのお話。

間伐をしている場所と、していない場所の違いを見ながら、間伐とは何かのお話をしました。


間伐現場のトドマツ人工林

 

 

 次にグループに分かれ、実際に伐り倒す木を選びます。

このイベントでは、将来を託す木を選び、その木の成長の妨げになっている木を倒します。

参加者の方それぞれご自身でどの木を残し、どの木を伐るか選んでもらいます。

 「こっちの木の方が元気そうだよ」と家族で相談したり、みなさん悩みながら選んでいただきました。

 

 伐る木が決まったら、いよいよ伐倒です。

どの方向に倒したら周りの木にかからずに倒せるかを慎重に見極めながら倒す方向を決めます。

 倒す方法が決まったら、ノコギリの入れ方をスタッフから聞き、あとはひたすらノコギリをひきます。




 お父さんと一緒にがんばります。


 


小さい子もがんばります。


 


 家族にツリーを持って帰るためにお父さんもがんばります。

 

 


 間伐遅れの混み合った森の中では周りの木にかからないように倒すのは難しいですが、こちらではうまくきれいに倒れました。

 




 木を倒すと上にはポッカリ穴が空き、光が差し込み明るくなります。

地面に光があたって、草や木などの新しい芽が出始めます。周りの「将来を託された木」は空いたスペースに枝葉を伸ばすことで、より成長することができます。これが間伐の効果です。


 


 木が倒れたら、あらかじめ計っておいた長さで梢を切ります。


 


 かわいいツリーが採れました!


 


 採れたツリーはブルーシートで巻いて、来た道を戻ります。

ここでも小さい子たちが大活躍。自分の体よりも大きいツリーをぐいぐい引っ張っていきます。


 


 

 こちらは兄弟で力を合わせて。

 

 

後日、参加者の皆さんからお家に飾ったツリーの写真をいただきました。






    

こうして見ると、いろいろな形があって面白いですね。

どれも本物の木なのでとっても生命力を感じます。

写真を送っていただいた皆さんありがとうございました。

 

今年はコロナの影響で開催できるかどうか不安でしたが、なんとか開催することができました。

いつもなら午後から札幌の福祉施設の方々が間伐体験にいらっしゃるのですが、今年は札幌との往来自粛要請があったため断念しました。

来年はコロナなんか気にせず楽しいイベントができたらいいですね。

一日も早くコロナが終息することを願っています。

 

(中村)

2020年11月5日木曜日

第6回森薪塾やりました!


 11月3日 この日の天気予報は雨または雪でした。

天気が悪くなったら早めに切り上げることも考えていましたが、朝から青空が広がり、思いのほか気持ちの良い一日になりました。

 


 今日のテーマは完成したテラスの周りを居心地よくしようというものです。

このテラスの場所は立派なエゾヤマザクラのそばで春にはお花見をしようということで決めました。

そこでこのエゾヤマザクラがより元気に育つように周りの木を伐ることにしました。

桜の木は明るい場所でなければ健全に大きくなりにくく、森の中で周りをたくさんの木に囲まれている環境では長生きできないようです。

 将来を託す木を選び、その木の成長を阻害する周囲の木を伐るという、まさに天然林の択伐施業ですね。


 


 今回伐り倒したのはドロノキです。

ドロノキは成長が早く、おそらくエゾヤマザクラよりも後に生えてきたもので、今では同じぐらいの高さになっています。

周囲の木にかからないように慎重に倒す方向を決め、受け口、追い口を正確に作って倒します。

倒してから樹高を測ったら約20mありました。

 

 


 一方、こちらは今回初めて参加された方。

チェンソーは初心者で薪割りがしたい、ということで、まずは玉切りから。

まっすぐ切るだけの単純な作業に見えますが、寝ている木には思わぬ方向から力がかかっていたりして、チェンソーが挟まれることもあります。

また地面を切ってしまうとチェンソーの刃が研磨され、すぐに切れなくなってしまうので、いろいろなことに注意しながら作業を進めます。

 



 玉切りにした木で薪割り。

すぐに慣れて気持ちよく割れるようになりました。

横で息子さんが応援しています。

 

 


 お昼は恒例の焚き火でいろんなものを焼いて食べました。

焚き火には最高の季節ですね

雨が降らなくて本当によかったです。

 

 

 

 午後からは倒したドロノキを使ってテーブルとベンチを作りました。

まずはテーブルの天板にするために程よい太さの木を選びチェンソーで半分に割っていきます。

一度に切らないで何回かに分けるのがまっすぐ切るコツかもしれないですね。

 

 


 こちらでは以前倒した桜の木を使ってベンチを作っています。

チェンソーで大まかな形に切り出してから電動のプレーナーで表面をきれいにしていきます。

 


 

 テーブルの部品が出来上がり組み立てています。

チェンソー一本で切り出した部品なので何ともワイルドですね。

 

 

 

 かわいいベンチが出来上がりました。

桜の削り出しのベンチだなんて贅沢ですね。

 

 


 製作者二人で試し座り。

良い出来栄えに満足げな表情です。

 

 

 

 テーブルの方も完成しました。

天板を平らにするのは難しかったようですが、上手くそろっています。

 

 

 

 並べてみるととっても良い雰囲気ですね。

 


今回は天気予報が悪かったせいか、いつもよりも少ない参加者でしたが、その分みなさんいろいろなことを体験できたのではないでしょうか。

天気にも恵まれ、みんなで力を合わせてとっても素敵なテーブルとイスもできました。

 

次回は来年1月17日(日)の予定です。

次は何をしましょうか。

広場にもう少しベンチやイスが欲しいですね。

天気が良ければツリーイングもしたいです。

桜の周りはもう少し伐っても良いような気がしますが、それはみんなで相談しながら決めましょう。

 

参加希望の方はこちらまでご連絡ください。

メール nakamura@morinet-h.org

電 話 0166−60−2420 

担当 中村

 

(中村)

 

2020年10月19日月曜日

2020年10月18日 突哨山遊歩道整備ボランティア

 



 10月18日(日) 昨年に続き、今回で2回目となる突哨山の遊歩道整備ボランティアを実施しました。実は今年の春も実施予定だったんですが、緊急事態宣言が出たため断念した経緯があります。

今回の参加者は6名。

写真は6名の参加者の方々ともりねっとのスタッフ1名です。

 


 今回の目標は遊歩道に木道を設置することです。

突哨山の扇の沢ルートは入り口から10 mほど入った場所が、いつも湧水でぬかるんでいます。これまでも木道を設置していましたが古くなって歩きにくい状態でした。

 

 


 まずは作業の説明から。特にぬかるんでいる場所に木道を設置します。

30mほどの区間です。

 



 あらかじめ用意しておいた材料を使って木道を組み立てます。

 この板材は突哨山のカラマツをチェンソーで板にしたものです。

 



 組み立てた木道を一つ一つ並べていきます。

 

 


 木道がしっかり収まるように地面をならしますが、石が多くて苦労しました。

 

 


 みんなで協力しながら2時間ほどで目標としていた作業を完了することができました。

立派にできた木道に、「できれば踏まないで欲しい」なんて冗談も飛び出しましたが、苦労して作ったものには愛着がわきますね。

 

春には全国からたくさんの人が訪れるでしょう。突哨山を利用する方が気持ちよく歩いてくれたら、今回参加していただいた皆さんの苦労が報われると思います。

 

 長年、地域の人々に愛され守られてきた突哨山を、これからもみんなの力で守っていきたいですね。

 今回ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

(中村)

2020年10月7日水曜日

第5回森薪塾やりました!遂にテラス完成!!

 






 

 

10月4日(日)、今回の森薪塾では午前中に突哨山の散策をしました。

突哨山(とっしょうざん)についてはこちらに詳しい情報が載っています。

http://morinet-h.org/tossyozan/index.html

 

 



ところどころ紅葉が始まりかけた木々の間を歩きながら、エリアによって異なる多様な森の話やその歴史的背景、間伐の効果などいろいろな話をしました。

 

 


 

雨上がりにたくさん生えたキノコを見て、食べられるか食べられないか悩んだり、ブドウやコクワ、フッキソウの実を見つけては味見をしたり、にぎやかで楽しい散策になりました。

 


 


お昼からはテラスの森へ移動し、焚き火をして思い思いの食材を焼いて食べました。

 


 


焼きとうもろこし、ウインナー、サツマイモ、タコス 、持ってきたホットドッグやサンドイッチもあぶって。焚き火で焼くとなんでもおいしくなりますね。

 


 


午後はテラス作りを再開。

あと少し板を張って、防腐塗料を塗れば完成です。

立木があいだに入るところは少し細工が必要です。

 

 



一方こちらでは薪にするための白樺の伐倒をしました。

 


 


チェンソーを初めて使う方も薪材を玉切りしながら練習をしました。

 


 


あとはひたすら薪割りです。コツをつかむとパカンと気持ちよく割れます。

気持ちよく割れると病みつきになるんですね。このあとしばらくやっていました。

 

 



テラスの方は床板の塗装に入りました。

もうまもなく完成です。

 


 


作ったハシゴをかけて遂に完成です!!

間伐の効果を考えながら1本1本カラマツをチェンソーで倒すところから始め、みんなでよってたかって皮をむいて、立木にドリルで穴を開けるところは苦労しましたね。

なんとかボルトを叩き込んで、足場になる丸太を取り付けるのも大変でした。

 


 


伐り出したカラマツを挽いた板材は長いところで4.mにもなりますが、思いのほか曲がったりねじれたりせずにきれいな床になりました。

 



6月から始めたテラス作りですが、5回目にして遂に完成を迎えることができました。

これは参加していただいた皆さん一人一人の力によるものです。

みなさん本当にありがとうございました。

そしてお疲れさまでした。

 

さて、これで森薪塾は終わった訳ではありません。

今年度はこのあと11月と1月を予定しています。

次回は11月3日(火)文化の日です。

今度は薪棚を作ったり、テーブルやイスを作るのはどうでしょうか。

お昼にはテラスの上でまったりしたいですね。

テラスも完成したことだし、のんびり森での時間を楽しみたいです。

 

参加希望の方はこちらまでご連絡ください。

メール nakamura@morinet-h.org

電 話 0166−60−2420 

担当 中村

 

(中村)

2020年10月2日金曜日

2020年9月27日 もり薪まつり2020実施しました!

 



例年であればたくさんの人で賑わう、年に一度の「もり薪まつり」ですが、今年はコロナ対策として規模を縮小して行いました。
もりねっとのサポーター会員の方々、薪を購入していただいている方々、薪倶楽部(まきくらぶ)や森薪塾(もりまきじゅく)などに参加していただいている方々にのみご案内させていただきました。
昨年と比べると来場者の数は少なかったですが、その分ゆっくりと楽しんでいただけたと思います。



 

 

いつも子供達の行列ができるツリーイングコーナーも今年はゆっくりと楽しむことができたようです。




いつもならどうしても子供優先になってしまいますが今年は大人の方も体験できました。


 


今年は火起こしにも挑戦してもらいました。
写真はまいぎり式の火起こし器です。
煙が出るぐらいまでは簡単にいくんですが、なかなか火を点けるのは難しいです。
みんなで何度も挑戦して一度だけ火を点けることができました。

 

 


クラフトコーナーは今年も子供達に大人気です。
みんなそれぞれ工夫しながら面白い作品を作ってくれました。

 

 



 

丸太のロケットストーブでマシュマロを焼いています。
火の出口が小さいので手が熱くならいんです。
やっぱり焼いたマシュマロはおいしいですね。

 

 



こちらは簡単に焚きつけ用の薪が作れるキンドリングクラッカーです。
土台に付いた刃に薪を当てて上からハンマーで叩きます。
ナタや手斧を使うよりもはるかに簡単で安全です。


 

ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

今年はコロナ対策として規模を縮小して開催しましたが、小さい規模だからこそできることがあるんですね。

来年はたくさんの方に楽しんで欲しいです。

一日も早く普段の生活に戻れるよう祈っています。


(中村)