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2016年5月24日火曜日

突哨山~AMCC~

しみずです。

エゾハルゼミ、数日前から鳴きだしましたね!旭川は夏のような日が続いています。
突哨山はいま、まぶしい新緑と青空、そして白いお花たちで素敵な色合いです。
(ブヨとウルシが出てきました。白っぽい服装や長袖などで対策をお願いします)


さて、ちょっと前に「旭川木工コミュニティキャンプ 通称AMCC」の皆さまが突哨山に訪れました。
AMCCの参加者は、おもに「ものづくり」に携わる方々が多く、小物や家具などを作られている方たちもいます。
毎年、道外からも多くの参加者が北海道に訪れ、様々な体験をしていかれます。
※「AMCC」で検索すると出てきます。

もりねっとも毎年、旭川の山林を紹介して関わっていますが、今年は突哨山でした。
50名ほどの参加者。

とくに、ものづくりでよく使われているナラやカエデ、ハリギリ(センノキ)を紹介しながら歩きました。
突哨山の遊歩道脇には背丈位の若い広葉樹がたくさん生えています。
歩きながら覚えるのに最適です(笑)


この若い樹木たちは、目に見えない激しい生存競争が行われています。

突哨山で樹木調査をした結果から見ると、5年間のうちに胸高直径(太さ)10cm以下の樹木は
10~20%強は自然に淘汰されています。
芽は出せるがその後の競争で早いうちに様々な要因で消えているのです。

家具が作れるような木に生長するまで、長い年月を勝ち抜く必要があります。

そうした競争に人間が手を貸す体験として、トドマツの間伐を行いました。
1本の命をいただき、残された木を、森を育てます。


家具に使われる木材生産の場・・・としては突哨山は違いますが、森の成り立ちや推移を観察するにはいいフィールドです。

使われている木材が何年生で、どんな森にあったのか・・・ものを作りながら、ちょっとでもそんなことを考えていただけると幸いです。

皆さまのものづくり活動、応援しています!

2012年2月17日金曜日

冬の木工キャンプ後半 人力搬出+生木の試作品

しみず&石黒です!



まずはしみずから。
昨日の木工キャンプの様子を続けてお送りします。



お昼ご飯を食べた後、現場にもどって「将来残す木」と「もうしわけないけど、伐る木」を選びました。
時間が少なったので、十分に見られなかったと思います(ごめんなさいー)。

森の天井をみあげながら、考えました。

いろいろと話し合った結果、ぼくたちの班はサクラの木を残して、シナノキを伐ることにしました。
森の中のサクラは短命です。競争に負けて枯れちゃったり、菌にやられて腐ったり、折れたりしちゃいます。当然どの木もそうなのですが、サクラはか弱いほうだと思います。
現に、森にサクラがたくさん生えているなんて見たことないでしょう!?(植林は別ですよ)


でも今回残っていたサクラは、まだ元気でした。そして、倒す方向や、人力で搬出できるかどうかも配慮して決めました。元気に育ってほしいなぁ。

※写真とれなくてすいません。


陣内さんのチームとも合流。
こちらはナラの細いのを伐ってきたようです。
なにやら、生木を旋盤にかけて、一品つくってみるそうな。



みんなでかついで下山します。
木の命、重みを感じて。



ナラ班はきっとシナ班よりも苦労したはずです。
文字通り、肩の荷がおりた瞬間(笑)
ここまでの作業してきて、木の値段を聞くと考えさせられます。
ものづくりの人も、「改めて 森から木がでる大変さを理解した」と感じてくれました。





おまけ。
ここからは、石黒さんです!

搬出後の生木ですが、後日、旭川市工芸センターで木工旋盤にかけてみました。


ミズナラの皮をザックリと剝いて機械に装着しました。

この生木から皿を削り出していきます。

削っている方は木工作家で普段から旋盤を使ってものづくりをしています。


今回は時間もなく機械も使いなれていなくて苦労していましたが、30分ほどで小さな皿が出来上がりました。

今回は機械を使いましたが足踏みで動くロクロを使って削る方法もあります。

森へ行って木を切ってその場で削って皿やスプーンができたら楽しいですね。

いつか実現しようと企んでいます。


光を通すほど薄い仕上げ。


今後の割れなど、観察していきます。


最後に動画を紹介します。



2012年2月16日木曜日

冬の木工キャンプ 森を読む(前編)


しみずです。



もりねっとの日の翌日は、旭川木工コミュニティーキャンプ(AMCC)の冬の森づくり体験を開催しました。

AMCCとはなんぞや?な方は、ホームページがありますのでご覧ください。↓


上記HPより抜粋↓
――(略)――
「つくる人」 「かんがえる人」 「うる人」 「つたえる人」「つかう人」 など、
ものづくりに関わる人集まり、木工の現場を見学し、自然とふれあい、
夜は、酒を飲みながら本音で、現実と夢を語り合うことから、
思いもしないつながりと、面白いことが生まれそうな予感がしています。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
というキャンプです。素敵ですよね。


もりねっとは、その中で、身近な森のことを紹介しています。

職人さんたちと一緒に森を歩くのは新鮮です。木を見ながら、「こんなのあったら面白いよなぁ」と想像しながら、森を歩く時間はなかなかありません。
森づくりを考える人と、ものづくりを考える人。これに木工品が好きで、買う時にこだわりがある人・・・などがいたら、更に面白い時間になったと思います。

――僕はもりねっとに入ってから木工品にはかなりこだわりができました。
「身近な森から出してきた無垢材」が一番好きです(笑)
変色してても皮がついていても、「あの森の木でつくった●●●だよ」と言われただけで、よだれが・・・

森に直接関係のない人でも、木のものを買うときに、「地元の材」にこだわる人が増えていけば、気づかないところで、森づくりに貢献している・・・かも!




当日の様子を紹介します。


やっぱり・・・天気はこんな感じです。ぼくの頭上は常に低気圧が・・・雨男なのか、雨の日を予測してイベントをぶつけるプロなのか。一体どっちなんだ・・・。


とっても寒かったですね~。
東京からお越しの方もいたので、北海道の冬を感じてもらうには最高の日です!(ポジティブにいこう!)

ポニー<「あの雨男めっ!」


場所はいっつもお世話になっている「森の小径(こみち)ファーム」さんの森です。

ポニーに見送られ、一行は広葉樹の森へ・・・

途中、この森で生きる動物たちの足跡がありました。
冬の山の醍醐味です。あしあと観察。

雪が膝丈ほど積もっていました。かんじきを脱いだら太ももまで完全に沈みます。
それでも、これだけの人数で歩けば、あっというまに踏み固められます。


「どこまで登るの?」
そんなに歩いてないのですが、先頭を歩く人は非常に疲れます。
「日頃の運動不足が・・・」なんて声も。

どこまで行くか・・・それは陣内さんが「ここでお話したいなぁ」と思う場所までです(笑)

山主の小嶋さんは、100年、200年後に素敵な森(大きな木があって、生き物が豊かに暮らせる)を目指しています。
今日は、そのお手伝いと、「森を読みとる」感性をつけることでした。

みなさんは、森の景色をみるとき、どんなところを見ますか。
今日は、あんまり意識してみることがない『森の天井』も見てみました。




午前中はこれでおしまい。
一度、お昼ご飯を食べに下山。
ゲストハウスで自己紹介をしていると、小嶋さんから素敵なシフォンケーキの差し入れが。
体は寒いけど、心があったまる瞬間です。


今日は、ちょっと書類が詰まっているのでこの辺で(笑)ぎゃぁぁぁ。
また、後日、後編を書きますね。

それでは。

2011年2月1日火曜日

冬のきこり2


30日の雑木林の手入れのようす。
こみあった林で、残したい木をみんなで選び、
競争しすぎを緩和するための伐採。
木を選ぶのに午前中いっぱいかけて、
ゆっくり話し合います。
倒した木は、初夏まで寝かせ、運び出して
デザイナーや木工家の方が加工するのに
大切に使います。

倒すときは、けっこう木がひっかかります。
木をまわす道具(フェリング)で木をおとします。
冬の森の間伐作業は楽しいものです。


ちょっとだけチェンソーも体験。
おっと、ヘルメットを忘れてます・・



こどももちょっとだけチルホール
(木をひっぱるウィンチ)作業に参加。
けっこう重いね。


札幌からの参加の方、はじめての冬の森の方、
いつも冬の森歩きをしているけど、木を伐るのは
あまりしていなかった方、いろんな交流ができました。
みなさん、お疲れさまでした!

2011年1月30日日曜日

冬のきこり

きょうは、東旭川・ペーパン地区の森で
きこり体験。
木工キャンプ
のメンバーの方といっしょに、
かんじきをはいて冬の森へ。
虫はいない、ササこぎもない、どこでも歩ける。
快適です。

写真は後日アップします。
はじめてのかんじき、はじめての冬の森、
という方が多く、新鮮だったようです。

今日おじゃましたのは、
森のこみちファーム
大阪から12年前に
北海道の森にやってきた小嶋さんの森です。
たくさんの種類の広葉樹がまじった森で、
100年、200年後にどの木がどのくらい
大きくなるか、その木をもっと大きく元気に
するために、どの木を伐ったらいいか、
みんなで考え、伐りました。

2月2日は新月、その少し前なので、
木の中の水分や栄養分が少なく、
さらに初夏まで置いて新芽が吹いて
葉がしおれるまでおいて、
ドライフラワーのように水分を抜きます。

そしてデザイナーや木工家の方々がクラフトを
制作します。楽しみです。
札幌オオドオリ大学のみなさんも来られて、
たいへん楽しく交流しました。

昨日は札幌でコープさっぽろ「未来の森基金」の
助成団体の交流会で発表させていただきました。
道内のいろんな環境団体のみなさんと交流。
手稲さと川探検隊はパワフルですごかった・・・・
ほかの団体もみんなパワフル!

その前は東京1泊で三井物産環境基金の助成団体交流会、
1年に1回しか会えない各地のがんばっているNPOの
みなさんと交流。

交流つづきで、楽しい妄想で頭がパンクしそうです。
またスタッフのみんなに止められるんだろうなあ・・・
写真はほかのスタッフが撮っていたので
後日アップします。お楽しみに~
お休みなさい!

明日は臨時休業です。