7月4日(日)今年度最初の森薪塾を実施しました。当初6月に第1回目を予定していましたが、緊急事態宣言が延長されたため、やむなく延期することにしました。暑い中、マスクをしながらの開催となりましたが、ようやく実施することができました。
今回は15名の方々にご参加いただきました。ご自身で山林を所有されている方や将来、森林関係の仕事に就きたいという中学生とそのご家族、林業大学校の先生や生徒さんなど、さまざまな方にご参加いただきました。普段は接する機会のない人たちが集まりコミュニケーションを取りながら一緒に作業をすることもこの森薪塾の魅力の一つですね。
今年のテーマは「間伐材で小屋作り」です。人工林の間伐をしながら、その木を使って小屋を作ります。まずはどんな小屋がいいのか、どんな使い方をしたいのか、みんなで話し合うところから始めました。
昨年、森薪塾で作ったツリーテラスにのぼり、これから作る小屋のイメージを描きます。
どの場所に、どんな形の小屋を作るのか、実際に建てる候補地を見ながら考えます。
なんとなく、それぞれイメージが湧いてきたところで、焚き火を起こし、コーヒーを飲みながらみんなでイメージを共有しました。
暖炉や囲炉裏が欲しい。ツリーテラスに壁と屋根をつけてツリーハウスにしてはどうか。ロフトやスキップフロアを作って子供が遊べる空間にしたい。竪穴式住居やアイヌのチセのようにしてはどうか。片屋根にして地面まで届くようにしたら冬に滑り台のようにして遊べる。桜の木のそばに建てて花見ができるようにしたい。ツリーテラスのそばに建ててテラスと連携させてはどうか。土間があった方がいい。ログハウスのようにしてはどうか。小屋の中にブランコやロープをかけて遊べるようにしたい。などなど、たくさんの面白いアイディアが出ました。
今回はプロの大工さんに建ててもらうのではなく、みんなで力を合わせて自分たちの力で小屋を建てるのが目標です。技術的な問題や、費用の問題、使える材料の問題など、さまざまな制約があるなかで、できるだけ皆さんのアイディアを取り入れて立派な小屋を建てましょう。
お昼には今回も色々な焚き火料理が並びました。
午後からは場所を移して近くの森へ。このエリアはトドマツが植林された人工林ですが、間伐が遅れ成長が良くありません。この場所で間伐をして出た木材を小屋の材料にします。
今回初めて参加された方々はきちんと間伐されたエリアを見学に、何度も参加されている常連さんは早速、間伐のための伐倒をしました。
今回の間伐では、この森に残す木を選び、その成長の妨げになっている木を伐るという考え方に基づいて選木をしました。
伐る木が決まったら、周りの木にかからないように慎重に倒す方向を見定めチェンソーを入れます。
みなさん上手く狙った方向に倒すことができました。
倒した木の上を見上げると、今まで枝葉に覆われていた空間からぽっかり空が見えます。ここから日の光が差し込み、残された木が成長するスペースが生まれます。これが間伐の効果なんですね。
今回はこの木を小屋の材料として使うのできれいに枝払いをします。チェンソーが枝に挟まれないように一本一本考えながらチェンソーを当てていきます。慣れないと見た目以上に体力を使います。
今回の作業はここまで。だいたい必要な本数は倒せました。次回は倒した木の搬出ですね。
最後にみなさんから今日の感想を伺ったところ、午前中にコーヒーを飲みながら小屋のアイディアを出し合った時間が良かったという方が多くいらっしゃいました。
次回は作業を進めながら、まったりしたい方はまったりと、焚き火をしたり、薪割りをしたり、木登りしたり、森での時間を思い思いに楽しみましょう。チェンソーをやってみたい方には基礎から教えます。
今回は久しぶりの森薪塾だったので最後に集合写真を撮るのを忘れてしまいました…。次回はみんなで一緒に写真を撮りましょう!
次回の森薪塾は8月1日(日)を予定しています。
参加のお申し込み、お問い合わせは
メール nakamura@morinet-h.org
電話 0166−60−2420
担当中村までお願いいたします。
(中村)