しみずです。
10月5日に突哨山運営協議会を開催し、今後の対応など検討しました。
まず、気になる森林についてですが、倒れた約130本の6割がシラカンバでした。
突哨山の太さ30cm~40cmほどになるシラカンバは、そのほとんどが60年生以上で寿命が近い老木です。ここまで来たシラカンバは、寿命による枯死、風や雪、腐朽などによってに徐々に姿を消していくことが一般的です。今回は10月2日の強風により、一度にたくさん淘汰されてしまいました。
突哨山に無数に生える樹木のうち、130本の倒木というのは「人間の髪の毛が数本抜けた」程度で、森林が破壊された訳でなく、次世代の森へと自然に更新されたと考えられる。という意見も協議会ででました。・・・確かにそうです。倒れたあとの上空にはガッポリと青空が見られるので、残された若い木々たちに光があたり、生長していくことでしょう。
こうした自然による世代交代が見られて勉強になりました。
ただ、遊歩道はこの10年で、見たことないくらいのダメージを受けています。
シラカンバがドミノ倒しのように重なり合っていたり、根むくれした場所が落とし穴になっていたり、とにかく遊歩道上を歩くことができません。
このような特にひどい場所は、全ルートで3ヶ所ほどで、全体を見るとミズナラやカエデなどが主に生える天然林ですので、枝葉は落ちていますが、倒木や折れなどの被害はカバに対しては少なく、どっしりと構えていました。
間伐して2年ほどしか経っていないトドマツ林もまだ太くなっていないので、多少の倒木がありました。また、いつもは強風後に必ず折れているトウヒの被害が1,2本でした。昨年間伐したばかりのトウヒ林も無傷です。・・・なぜ!?
とまぁ、冷静に判断してみると、ひどい状態なのはシラカンバが生える場所で、あとはそこそこといった様子です。
被害が少ないところから遊歩道整備をしていけば、10月下旬には一部開通できるかもしれません。
★今後は・・・被害の少ない場所を優先的に整備し、部分的にでも開通を目指します。
優先度は、
①突哨山口~木もれびの路~南折り返しの周回コース(なんとか秋の紅葉を見られるように)
②扇の沢口~北分岐~ぴぴの路までのコースを整備。(比布町との接続確保)
↑10月中にここまではやりたい!
③谷渡りルート
↓ここからは12月~3月中になるかもしれません。
④カタクリルート尾根筋。
⑤扇の沢の尾根筋。
といった感じです。
現在、開通に向けて安全確保をしているところです。
まだ、入山禁止です。よろしくお願いします。
※10月31日の搬出・間伐体験inぴぴの路は、中止になりました。
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