10月11日に突哨山で、印刷業組合さん主催の間伐体験を行いました。
”紙を使う仕事をしているので、木を育てる仕事を手伝う” という試みで、昨年に続き2回目の開催となりました。参加者は20代から40代の若手20名ぐらい。女性も数人参加してくれました。
カタクリ広場から、紅葉のきれいな道を20分ほど森歩きを楽しみ、人工林エリアに到着。
どうして伐るのか? どんな木をどうやって伐るのか?
ただ、何となく込み合っているから抜く、という野菜の間引きとは違い、20年後、40年後、将来のことを考えながら伐る木、残す木を決めます。
ここからは、グループに分かれて、伐る木を決めて、実際に伐ってもらいました。
一番元気そうな木はこれだよね。 これを残すとしたら、ぶつかるのはどの木だろう・・・・
でも、この木を伐って、明るくなったら、ササが来ないかなぁ・・・・・
伐るのはいいけど、どこへ倒そうかなぁ。倒す場所を選ばないと、広葉樹にぶつかっちゃうし・・・
林業って、基本的には肉体労働だと思うのですが、間伐や伐倒をちゃんとやるには、かなりの頭脳労働も必要ですね。
「残そうと思う木に十分に光を当てるにはどれを伐ったらいいか? 小さな木は競合相手にはならないから、結局は二番手を伐るのが一番いいのかもしれませんね」 と、山本さん。
えぇー、二番手伐っちゃうの??
人間社会(企業)ではありえない、ここが自然の大胆なところなのかも。
この長いノコ、刀みたい。専用の袋に入っていて、背中にしょったら、忍者みたい。
袋には、katanaboy カタナ(刀)ボーイ って書いてある。
よく切れるので、この日の体験には重宝でした。
間伐遅れで木が込み合っている人工林エリアでは、一回で倒れることは少なく、あっちこっちに枝が引っかかり、そのたびにみんなで引っ張って、やっと倒した後は、枝を払って分割して集めるという作業。
「木って意外に重たいんだねー」
2.5mぐらいに伐って、2~3m前まで運ぶだけでも大変。
昔の人はどうやって木を伐り出してたんだろう・・・・林業って大変だね。
そんな声も聞こえました。
木を伐る仕事の難しさや大変さ、秋の突哨山のきれいな紅葉とともに体感していただいたイベントでした。 このイベントを企画してくださった印刷業組合の皆様に感謝します。
突哨山の人工林の中、小さなハウチワカエデが紅葉していました。
こんなに小さくても紅葉するんですね。
数十年後には、彼らがこの森の主になっているのかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿