2017年2月17日金曜日

チェンソー研修会を実施しました

 2月4・5日に有志によるチェンソー研修会を旭川市東鷹栖で実施しました。
当日は道内各地から北欧式伐倒やウインチによる木材搬出を学ぼうと6名の方がいらっしゃいました。林業ボランティアに参加されている方、環境系の仕事を目指している方、社有林の管理を任されている方、中には林業のプロフェッショナルの方もいました。


森の将来を想定し間伐木の選定方法を学ぶ

 今回はチェンソーにほとんどさわったことがない方もいたので、チェンソーの持ち方や刃の当て方、スロットルの使い方などを勉強しました。プロの方には混み合った広葉樹林で倒す方向を微妙にコントロールする伐倒方法を見せてもらいましたが、さすがに動きに無駄がなく、安全かつ正確に作業をしていました。
 
 なかには左利きの方がいて、大変苦労されていました。チェンソーは左手が保持、右手がスロットル操作と決められており、右利きの人が使いやすくできています。どのメーカーでも左利き用のチェンソーは作られておらず、左利きの人は慣れるしかないのです。でも、しばらく練習するうちにかなり安定して操作ができるようになりました。

 初日の夜には我がもりねっと宿泊研修所にて、皆で鍋を囲み(今回は鶏肉醤油味)大いに語り合いました。その中で、「プロの林業マンがなぜこの研修会に参加したのか」との誰かの問いに、「自分の中に何か思いがあるからかな」と彼は答えました。その後深くは語りませんでしたが、もしかしたら今の林業が抱える問題を示唆していたのかと考えさせられました。

 二日目はチルホール(手動ウインチ)やPCウインチ(ポータブルエンジン式ウインチ)を使用した伐倒、掛かり木処理、搬出の研修をしました。

 ちょっとした道具があると、人力ではできないことが可能になります。こうした機材の性能や使い方を検証して広めるのも「もりねっと」の役割です。


PCウインチで木材を搬出する


 今回参加された方々は皆さんそれぞれに色々な形で森林に関わっています。今回の研修を通し、何はともあれ、まずは安全に作業を行っていただきたいです。そして皆で力を合わせ森の未来を守っていければと思います。


参加された皆さんと「もりねっと宿泊研修所」にて


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中村



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