1月30日から2月3日までの5日間、フォレスター基礎研修を行いました。今回の研修は「森の恵みを生かす森林管理と人材育成」をテーマとした長期計画の第一段階として行われました。
この長期計画の目標は森林とそこに生息する野生動物をトータルにとらえ、人間社会との関わりを考えながら、持続的な資源管理と活用の構想を描き、実行できる人材を育成することです。
求められる分野は3つ。
森林管理の実務や設計・提案を行うフォレスター(F)
森林動物の調査と保護管理を担うワイルドライフマネージャー(W)
森の楽しみや恵みを伝えるフォレストガイド(G)
この3つの要素を兼ね備え、現場実務とともに社会的コミュニケーションや
プレゼンテーション能力を重視します。
今回は5名の方が参加しました。チェンソー取り扱いの基礎や複数の玉切り方法を練習し、広葉樹や針葉樹それぞれの伐倒練習も行いました。
傾いている木、枝が張り出している木、混み合った場所にある木など、1本1本特徴の違う木を狙った方向に正確に倒す技術を学びました。
チェンソー作業に慣れていないなかで正確さが求められるので、みなさん苦労されていましたが、うまく狙った場所にドーンと倒れると「オーッ」と歓声が起こりました。
また、木を倒した後、複雑な力がかかって跳ねやすい枝を安全に切り落とす「枝払い」の技術も学びました。
チルホール(手動ウインチ)を使用した掛かり木処理やPCウインチでの搬出など、重機を使用せず森林環境にできるだけ負荷がかからない施業方法を学びました。
森林の現状を知るために20メートル四方の標準地を設定し標準地内の毎木調査を行い、間伐のための選木などを行いました。
またフィールドを歩きながら森の歴史的経過を読み取り、森の将来を考えたり、動物痕跡の追跡調査などを行いました。
初日の夜にはみんなで鍋を囲みながら森の現状と森づくりの考え方の講義を受け、その後は皆それぞれに様々なことを語らいました。
今後、彼らが森の未来を担ってくれることを願っています。
中村
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