今朝は北海道新聞「人」の欄に載せていただきました。
写真入りで、しかも年齢まで。トランクキットの宣伝になるなら、仕方ないかぁ・・・・
前回、書ききれなかったトランクキットについて、お話します。
トランクは動物パックと植物パックの二種類。
動物パックは主にヒグマ、エゾシカの頭骨や毛皮(ツメやヒツメ付き)、ネズミやコウモリなど小動物の剥製や頭骨標本と、クマ歩き体験マット。
植物パックは、タネや冬芽、実生のアクリル標本。ミズナラやトドマツ、ハルニレやシラカンバなど身近な樹木が中心です。年輪を数える輪切り標本や板目を見る縦切り標本もあります。
トランクの中身やモデルプログラムについてはWEBページを準備しているところですので、連休明けには公開します。少々お待ちください。
ここでは、トランクキットを使用した時の様子や子供たちの感想などをお話したいと思います。
トランクキットの試用は、幼稚園と小学校でモデルプログラムを実施しました。
幼稚園では、とにかく触る、ということを中心に。40分程度のプログラムを作りました。
ヒグマやシカの毛皮には全く抵抗なく、その上に寝てみたり、中に入って獅子舞状態で走り回ったりしていました。ネズミやコウモリの剥製は、喜ぶ子と気持ち悪いと逃げる子もいましたが、いつの間にか触っていたり、わずかな時間でみんなが触れることができました。
ネズミの指を数えて、「5本ある!」と不思議そうに言う子、コウモリとネズミは似ている、ヒヅメは固いなど、子供らしい発見がいっぱいでした。大人は、長さや重さなどデータとして動物を認識しがちですが、幼児の場合は、自分の体と違うところ、自分よりも大きい小さい、匂いをかいでみるなど、五感を駆使して動物を感じていました。
小学校では、子供たちにいっぱい触ってもらうために、1クラス1時間の授業を実施しました。
2年生と3年生は動物についての調べ学習がある、とのことでしたので、動物トランクを。
5年生では、森や林業について学んだ、とのことで、植物トランクを使いました。
動物トランクモデル「ヒグマについて考えてみよう!」
まず、子供たちが知っているクマのイメージについて整理。ニュースやマンガが情報源のようで、クマのイメージとして、
・大きい
・森の中に住んでいる
・肉食(ヒトを食べるという意見もあり)で、ハチミツが好き
実際にはどうなのか? 写真や実物で検証。
クマは旭川にいるのだろうか・・・クマに出会ったらどうする?
昔からクマと出会ったら”死んだふり”が定番だと思っていたが、逃げる、戦う、という意見が多かったのは以外だった。(死んだふりしたら襲われる、と思っているのかも)
<終了後の子供たちの感想>
・クマ歩きは難しかった。あの歩き方で早く動けるのはすごいと思った。
・動物園に行ったら、ヒグマをよく見てみたいと思う。
・他の動物のことも調べてみたい。肉食の動物の歯を見てみたい。 など。
植物トランクモデル「木のことを知ろう」
身近な木製品を探してみる。机、いす、家など。無垢板、集成材など、色んな形で木が使われている。板目と年輪の話をして、実際に年輪を数えてみる。年輪の幅はいろいろで、同じ樹齢でも太さが違うのはなぜ? ということから森の中の話へ。
家具などの材料になるのは、主に40年生以上の広葉樹であり、まっすぐに太く成長するために、競争をしている。死んだ木も虫の住処になったり役に立つ。実際に枯損を持ち込み、ボロボロと崩れるのを体験。
<終了後の子供たちの感想>
・色々な年輪があるのが面白かった。
・今日は年輪や板を見たので、今度森に行って立っている木を見てみたい。
・木が競争しながら大きくなるという話を聞いて、人間と同じだと思った。
子供たちの感想の多くは、実際に見て見たい(標本でなく、森や動物園で)というものでした。
室内から森へ、子供たちの興味は確実に広がっているようです。
今後も、トランクのコンテンツはどんどん増強します。モデルプログラムも増えていきます。もっといろんな場所で、いろんな使い方がありそうですね。
森遊びから、森林環境教育へ。
発見できた、楽しかったの森遊びから、何がどこに繋がって、自分にできることは何?を知る森林環境教育へ。
もりねっとが目指す”人と森をつなぐ”活動は続きます。
なお、トランクキットの貸し出し及び出前授業については、佐野までご連絡を。
子供たちにこんなことを知ってもらいたい、空いている時間があるので何か・・・・などなど、プログラムの作成は相談しながら、ニーズに合ったプログラムを提案します。
また、森遊びやトランクキット授業をサポートしてくれるスタッフも募集します。
連休明けぐらいには、WEBで募集します。一緒にお仕事してくれる元気なお母さんをお待ちしています。
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