2016年4月18日月曜日

野外授業 振り返り②

しみずです。

 カタクリ速報は、明日か明後日に更新します。今週の土日には突哨山口から入山した10番周辺は満開とはいきませんが、開花するカタクリはぐっと増えているはずです。

 
 野外学習の振り返りもこれで終わります。
 今日は、児童らが森林でどんな活動をしてきたのかを紹介します。
 比較的、どこでもできるような活動内容で紹介します。
 
大きく分けて、「植物」「動物」「歴史」「利用」のテーマで行ってきました。

★「植物」は、動かないのでじっくりと観察ができるのが良い点です。
 カタクリ群落に圧倒されがちですが、群落を個体ごとに見ていくと、色々な発見があります。
 手鏡や虫眼鏡などを使いながら、観察方法をみにつけてきました。

 ・春植物の観察⇒自分の気に入った植物をさがし、どんなところが気に入ったか等を発表し共有する。
同じ種類の個体同士を比較して、違いを探す、特徴を見つける。
  

★「動物」は昆虫や哺乳類が主な対象です。
 草むらから枯れた木の中など、昆虫はいたるところにいるなぁと実感できます。

 ・昆虫探し⇒捕獲できそうな昆虫を予め調べておく。
         3個*3個の計9個の虫かごを用意して、虫かごに捕獲する種名を書く。
         縦横ななめと、多くビンゴができるように配置を変えてから捕獲にいく。
         という虫取りビンゴゲームを行っています。
         「あとどの虫捕まえる?!」「どこにいる!?」と結構盛り上がります(笑)


★「歴史」、地元の方から森林を使ってきた経緯の話を聞いて、現地の様子を確かめます。
 ・森林が持つ再生の力⇒昔、スキー場だった場所、放牧していた場所、薪炭林として使っていた場所・・・いずれも伐採された歴史があります。昔の道具なども紹介してもらいます。
 その後、どのように森林が変化してきたか、樹木の種類、太さや高さ、生え方などを見比べて、森林の様子から過去を読み解きます。いつも樹木の生命力に驚かされます。


★「利用」、散策そのものが山の利用ですが、ここでは森の恵みを頂くという意味です。枝からはたき火、落ち葉からは堆肥づくり、木の実を使った工作づくりなどなど。
 ・たき火⇒森の中ではできないので、砂利がひかれた広場で、鉄板プレートを敷いての焚き火。生きている枝、枯れている枝の見分け方から始まり、ガンビ集め、火おこし、火消しなどを体験します。必ず水は用意。
  畑で栽培したイモやカボチャなども焼いて食べることでたき火の楽しさUP。

まだ、色々とありますが、こんな感じでやってきました。

森で何ができるんだろう・・・最初は歩くだけしかイメージが湧かなかった頃もありました。
しかし、難しく考えないで、「葉っぱを拾って見比べる」これだけでも物の見方や感性が豊かになっていきます。
森での経験は、これからを生きる力へと変えてくれます。

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