2010年9月1日水曜日

農村ききとり実習

この東鷹栖の集落にききとりに来て、
もうすぐ3年目になるところ。
もりねっとスタッフと、教育大の学生たちで
一軒一軒まわって、すこし顔見知りも
増えました。

もともとは、集落目線で森づくりを考えようと、
「地元学で森づくりプロジェクト」というテーマで
はじめた活動。

三井物産環境基金の助成事業です。

「地元学」ということばが、地元の人に分かりにくい、
ということで、今は「里の森」プロジェクト、
と言っています。

とにかく、開拓から今までの苦労話や
楽しかったこと、思い出に残っていること、
困ったこと、将来のこと、なんでも聞きます。
もりねっとスタッフは、なるべく山との関わりを
聞きますが、そこは稲作地帯。
わらの文化、オンパレードです。



わらぐつ、つまご、俵、ニオ、みご縄、わらづと・・・
とにかくわらの話が多い。



学生のききとり作業は、毎年の学生にとっては新鮮、
その年はじめて聞きとりさせていただいた方にとっては新鮮、
でも世話役の方にとっては、毎年同じ内容、
ということになってしまいます。

この秋からの3年目の活動はどうするか?
う~ん・・・・思案どころ。
いま、関係者の方々と話しをつめています。




案内役の黒川さんが三角山に学生を連れて行って

くれました。



稲のみのり具合を解説してくれます。

出穂はどうかな?
学生たち、感動してます。
ぼくはどうして難しい顔してたんだっけ?
ちょっと忘れました。。。
地元のみなさんとの信頼関係づくりをしっかりして、
その上で森づくりしなくちゃ。
そうすると、だんだんと僕らの考えが伝わっていて、
「あんたらの好きにしていいから」
と言ってくれるのです。
そこから、山主さんがほんとうに喜んでくれる、
山の管理プランを考えて、提案していきます。
これは、とっても楽しい仕事。
そして、そのプロセスを、地元のみなさんにも
見てもらいます。
いろんな昔話にも花が咲きます。
そして、「山はいいよなあ」
そう思ってくれたら、やりがいがあるし、
きっとその次ぎの山の手入れにつながっていくのです。


5年、10年先を考えると
気持ちは焦るけど、
やっぱりじっくりやっていくしかない。
森づくりやってる場合じゃないかな・・・・
と思うことしばし、NPOもりねっとの組織を
森づくりから農村再生にシフトしないといけないのか・・・
でも、最近、農村再生に関わりたいという
人たちも出てきたから、
その人たちと協力してやっていけばいい、
と思うようになりました。
さてさて、これからどんな展開になるやら・・・




















0 件のコメント:

コメントを投稿